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2010年4月 7日 (水)

デフレ対策の前に、為替悠々130

デフレ対策の前に、為替悠々130」

インフレターゲッティングなどでデフレを止めようとする意見がある。勿論正論であるが、日本はまだその段階にはいたっていない。その前にやるべきことがある。日本はデフレスパイラルになれない悪い状態なのである。デフレスパイラルとは需要低下―価格低下―給与減少―需要低下―と繋がるものであるが、日本においては給与が減少しても価格の下がらない商品が多くそれは生活に密着した商品である。

デフレスパイラルより悪質な価格体系である。例えば、食料品であり、電気、ガス、水道、交通費、通信費、運輸経費などの公共料金である。市場原理に則さない商品が多すぎるのである。それらは政府の改革の遅れなどによるものであろう。まずはこれらの価格を少なくともグローバル並みにすること、それ以下の価格へも安価なアジア、中南米製品の輸入自由化で可能である。

できるだけ輸出も輸入も市場原理に近づけてからのインフレ誘導でなくては、日本の効率化は進まず、税金の不平等配分も終わらない。日本の不透明な公的な価格体系、流通体制の膿を全部だしてからのインフレ議論を始めてもらいたい。給与も上がらず価格の上がるインフレターゲッティングでは民間は困窮を極める。

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