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2010年4月 2日 (金)

為替の市場主義以前、為替悠々123

「為替の市場主義以前、為替悠々123」

朝、12チャンネルでニューヨークのキャスターの元気なお姉さんが、エコノミスト エンジェル氏の「日本は140円の固定相場で景気回復を計る」という発言に対し、「固定相場は市場主義に反するではないか」と質問していた。

やはり教科書から学んだ人や、ポジションをもたず外から眺めている人は、変動相場が市場主義で正しく、為替調整や比較優位論で国際収支を調整するとか、円高が購買力が増し国益と思っているのであろう。 私など実践が先であるので、変動相場を採り入れて経営が安定しないのは日本であり、先進国は米国の固定相場や、ユーロ単一通貨の道を歩んでいると思っている。 円高は実際貿易黒字を増やすものであった。また比較優位論は、例えば日本と米国をあげるなら、使用通貨は米国のドルであることを前提にしているのだろうか。前提条件で疑問が残る。 理論の実践が重要であるが、その理論が間違っていて、実践しているなら困ったものである。

これも教科書に出ている事だが、工業の東京都と農業の北海道での貿易不均衡は問題にならない。東京が円を使い、北海道がドルを使えば、円高ドル安となろう。しかし、東京の工場が北海道に移転するわけでもないであろうし、北海道の牧場が丸の内に移転出来ない。

(続く)

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