10億ドル起債の日本政策投資銀行
「10億ドル起債の日本政策投資銀行」
*今日の外債払込ではフィンランド地方金融公社ランド債(8565万ランド)の他に日本政策投資銀行の10億ドルの払い込みがあった。10億ドル為替が起きれば面白いがそうではない。
*日本政策投資銀行の10億ドルの明細は以下の通りである。
発 行 額 10億米ドル
期 間 5年(2015年4月20日償還)
表 面 利 率 2.875%
発 行 価 格 99.456%
上 場 ロンドン証券取引所PSM
引受主幹事 Barclays Bank PLC
The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited
調 印 日 2010年4月16日
払 込 日 2010年4月20日
*今日が払い込みだがおそらくロンドンで起債し海外の投資家がドルで払い込む形式だろう
*したがって為替は起きない。ただ国際収支には日本に10億ドルの資金流入となるのだろう。だから国際収支表では資本収支から為替の動きは見えにくくなる
+++以下くどく書くと++++
*貿易収支ではドル建てにしろ円建てにしろ日本あるいは輸出入先で為替が起きるので為替への影響がある。ただそれもドルで受け取って円に換えないと為替は起きない。あるいは月末にまとめて円に換える人もいる
*資本収支からは為替はなかなかわからない。たとえば対米証券取引という指標がありその増減でドル高、ドル安になったという解説があるが、このようにあてにならない。
*対米証券投資の増減は数百億ドルになる。それがすべて為替が起きていたら相場はもっと動いているし、ディーリングルーム忙しくて儲かってしようがなくなるが、残念ながらそれは起きていない。
*日銀や中国人民銀行が米国債を買ってもそれは末既にもっているドルを利用したものでそれも為替は起きない。
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