今週の豪ドル相場:津田
(豪ドル日足)
(豪ドル円日足)
先週の豪ドル相場
先週のレンジ AUDUSD 0.8801-0.9071 AUDYEN 78.19-82.81
先週豪ドルは週初の90セント台後半、82円台を高値として一時0.88近辺、78円台lowまで下落したが週末を控えたポジション調整に89セント台半ば、79円台半ばまで戻して越週した。今週もギリシャの信用リスクがくすぶり続け、週を通してリスク回避の動きが強まった。ギリシャにおける労働ストライキの報も地合を悪くした。フィッチがギリシャの4大銀行の格付けをBBB+からBBBに引き下げ、S&Pとムーディー社は赤字削減案から大きく逸れる場合には数カ月以内にギリシャのソブリン格付けの2-3段階格下げがありうると述べた。また米国の経済指標(消費者信頼感、新築販売、新規失業保険申請件数、中古住宅販売)が軒並み弱い数字であったこともリスク値を高めた。24/25日に行われたバーナンキFRB議長の議会証言では予想通りに超低金利政策の長期化が示唆され、先週のFRBによる公定歩合の引き上げは金融政策の変更ではない旨確認されたが、上述のようにリスク回避の動きが活発した市場においては米ドル売り戻しの動きも対円以外は限定的であった。ドル円が一時88円台後半まで下落したが、バーナンキ証言において、同議長が中国の為替相場の一段の柔軟性を求めたことも円買い要因となった。ただ週末にかけては独復興金融公庫(Kfw)がギリシャ債を購入する計画などが明らかになり、リスク回避の動きも弱まり、豪ドルも下げ止まって越週した。
今週の豪ドル相場
今週の予想レンジ AUDUSD 0.8800-0.9100 AUDYEN 78.50-81.50
来週も 豪州国内外ともに材料盛りだくさん。リスク回避とリスク選好の綱引きが継続しよう。
国内では火曜日のRBA理事会(25bp利上げ予想)、1月小売売上高、住宅建設許可、水曜日の豪Q4GDP(予想、前期比+0.9%、前回+0.2%)、木曜日にはECB理事会、英中銀政策会合を控える。金曜日に米雇用統計、中国全人代開幕、メリケル独首相とパパンドレウ・ギリシャ首相会談など。
ギリシャ関連材料が引き続き注目されるが、週末には独仏の銀行がギリシャ債購入で合意の報もあり、ギリシャ救済へ向けて前進する可能性がある。
係る中国内ではRBA理事会における利上げ観測(25bp)や好調な国内指標の発表も予想されるため、ギリシャ救済関連交渉の不調から予想外にリスク回避の動きが再度大きくなる場合を除き、豪ドルも徐々に堅調地合いを取り戻す可能性があろう。
ではでは
ジョー
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