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2010年3月 1日 (月)

為替悠々80、出発点はプラザ合意の誤り

「為替悠々80、出発点はプラザ合意の誤り」

 貿易不均衡は悪なのだろうか。それを為替相場の変動で調整することは正しいのだるか。調整出来るのだろうか。1985年のプラザ合意で円は240円から79円まで上昇した。その後も110円近辺で円相場は推移している。為替相場を円高方向へ調整しても一向に日米の貿易不均衡は改善しないことは事実となった。米国の消費超過で貯蓄不足による貿易赤字、逆に日本の消費不足と貯蓄超過での貿易黒字は為替の調整ではなかなか改善しない。改善させることが是なのかも疑問だ。米国の製造業においてもコストの安いアジア諸国に工場を移転させ逆輸入もしていることもあり、貿易赤字は減少しない。

 経済がグローバル化し分業化している中で1国1国が貿易収支において均衡することは難しい。むしろ経済が密接にからみあっている国同士で為替相場が存在することが不便だ。東京と北海道にも貿易不均衡はあろうが、問題にはなっていない。東京と北海道で為替相場が存在すれば非効率極まりないだろう。今や世界経済もその段階に来ている。しかしG-7諸国は為替調整でその不均衡を是正しようとする動きがある。 

(続く)

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