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2010年3月25日 (木)

為替悠々113、日本輸出入株式会社では為替リスクなし

「為替悠々113、日本輸出入株式会社では為替リスクなし」

日本は輸出が3600億ドル、輸入が2400億ドル 差額1200億ドルが年間の批判される黒字となる。
輸出の60%が外貨建て、輸入の90%が外貨建てであるとすれば、2160億ドルの輸出、輸入はマリーする。為替リスクはない。残りは円建てであるので1200億ドル相当の円建て部分が為替リスクを負う。しかし 円建てなので海外の貿易相手が円買いに伴う為替リスクを負うわけである。日本株式会社とすれば為替のリスクはない。勿論海外で円買い需要があるのでドル円の下げ圧力は残る。

こう考えれば円高恐怖感は和らぐのであるが、勿論輸出入業者が協力してリスクを軽減できるわけでもない。さらに円高差益は最終需要者の国民に行き着くまで、規制、関税、複雑流通システムでとりあげられてしまい、海外から荷積みしたときとは驚くべき高値となっている。 こうなるとメリットがない円高より、輸出が潤い年金が貰える円安の方を好むのは自然である。

恐怖を抱くのは円高ではなく根本の原因の規制にある。 規制が恐いのである。規制でメリットのない円高、輸出業者に生じる円高差損よりメリットのある円安が日本の国益であろう。これだけ外貨をつかまされている以上、教科書的な自国通貨高は国益であるという説は日本には当てはまらない。
外で使えば円は強いが内で使えば弱い。外弁慶である。

ちょうど政府の規制緩和委員会の57のテーマが発表されたが、実感の伴わないものや、「こんな規制があったのか」と驚くとういか日本の規制の実態を教えられることが多い。規制を撤廃しない以上、国民の可処分所得は増えない。ISバランスのいうところの投資を増やせない。すなわち貿易不均衡が残る。 円高で国民の年金運用不安が高まりさらに防衛貯蓄をする。

よって逃げ道は規制のない、何でも受け入れてくれる国へ輸出することになる。また円高が進む。
円高が進むということは円高などには恐怖を感じているのではなく、その背景にある規制に恐怖を覚えているのである。費用のかかる後世に負担を押し付ける借金による景気回復よりどうして金のかからない規制緩和や小さな政府にできないのであろうか。その意味でも議員数50削減は興味がある。他人の批判はたやすいが自己改革ができないのは人間の常である。せっぱつまってひれ伏してでも小沢自由党と連立を組んだ自民党であるが、議員削減をしたくないのは自民党そのものではないだろうか。公明党に代弁させ今度はひれ伏してでも自由党と別れたいのではないだろうか。

話はそれたが円高の原因、また円高を嫌う国民性は規制からくる。クーさんのようにISバランスで引っかかっている人もいるが、規制緩和、撤廃すれば投資も消費も増えよう。円高恐怖症も無くなるはずである。結局貿易不均衡も減って円安になる。少なくともドルユーロの関係のようにファンダメンタルズ通りの動きとなろう。

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