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2010年3月17日 (水)

為替悠々103、デットサービスレーシオ

「為替悠々103、デットサービスレーシオ」

 そこで外貨準備となるが、外貨準備は国際ファンナンスで貸付ける時の指標にな
る。またデットサービスレーシオという指標も見る。これは債務返済額を財サービ
スの輸出額で割ったものだ。20%以上あれば良いとされる。日本は国内では政府
(=国民??)が異常な債務者であるが国際的には債権者であり かつ経常黒字
国だ。日本は経常収支的にも国際ファイナンス的にも外貨準備はゼロで良い。それ
なのにまた谷垣財務大臣より「経済規模から外貨準備は特に大きくない。」とのまた
変わった意見が出たものだ。どのような観点から大きくないと言っているのだろう。

 中南米などの非産油発展途上国こそ経常赤字や債務返済の外貨準備が必要
だ。また米国は国際的に債務者であり、経常赤字だが、返済、支払い通貨であるド
ルは無限にある。米国にとっては米国=世界であり、国内ドル準備=外貨準備だ。

 日本がこれだけ人為的に介入して不要な外貨準備を増やし続けるのは為替市場
以前に市場原理に合わないものがあるからだ。輸入規制もそうだが、非貿易品はと
てつもなく高い。できるものなら米国の高速道路やガソリン、車検制度を輸入したり、
小さな政府を輸入で出来るものならしたいものだ。国際的には円高であるが国内的
には超円安であり、それは1ドル=300円をはるかに越えているものも多い。

 いつまでも成功しない、結果が出ない介入を続けるより、そろそろ円の強さを享受
出来るあたりまえの世の中にしなくてはいけない。大人の先進国の値段にしなくて
はいけない。改革とは値段を世界の常識に合わせることだ。
3月の外貨準備は8265億ドルとなった。今年中に1兆ドルを達成するのだろうか。
1円の動きで損益が1兆円振れるのでわかりやすい。円売り介入は輸出業者の為、
デフレ抑制の為ではなくまさに財務省のためだ。介入すればするほど資産が増え
る。もうけっしてやめられない。やめれば巨額損となる。逃れるのはドル化しかない。

参考までに他国と主要国の外貨準備額をあげたい。金さん銀さんが100歳を超えて
も「年金をどう使うのですかと」聞かれて 「老後の為に貯金する」と答えるほど貯金
が趣味となっている日本人である。外貨準備も同じ精神でどんどん準備してこれも
「過ぎたるは及ばざるが如し」で相場への影響が大きすぎて円転して使えない状況
だ。

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