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2010年2月 4日 (木)

何故RBAは利上げしなかったか?:津田

何故RBAは利上げしなかったか???

いやはや昨日のRBAの不作為(金利据え置き)は市場関係者やエコノミストを大いに驚かせたようである。客観情勢からは利上げ環境が整っていたと言える。経済指標―小売売上高、雇用状況、消費者信頼感など―は非常に堅調であったし、インフレ指数も比較的高水準であった。しかもRBA理事会のクリスマスブレークもあり一定の“据え置き期間”後の決定であった。私的には「市場のde fact(事実婚)的利上げ期待に対するRBAの懲罰」としか思えないが、あるいは本日発表になった12月の小売売上高が予想外のマイナス(-0.7%)となることを事前に知っていたのであろう。
据え置き理由はこちらの分析記事などをまとめると以下のようになる。

<理由>

1.       最近の主要国株式市場の軟調とその原因;中国の金融引き締め、ギリシャの債務問題、米国の新金融規制案。声明でスティーブンス総裁は「主要国では銀行が引き続き景気低迷による貸付金の焦げ付きや信用状況の悪化に直面し、いくつかの国のソブリンリスクが高まっている」と述べているがこれは12月の声明で“periodic setbacks=断続的な後退”の一言で終わっていたのに比較して懸念度が増している。

2. RBAは遅ればせながら、信用拡大のスローダウンが大企業で起こっている一方、多くの小規模企業においは信用状況が更に困難であることが分かってきた。

3. RBAの声明で同行は先週発表されたインフレ指標(CPI)―アンダーライイング・インフレーションはRBAのターゲット23%に対して3.4%(前期は3.5%)―に対して市場が思うほどの不快感は持っておらず、今後アンダーライイング・インフレーションはレンジ内に収まるとの見通しを持っているようである。エコノミストの中にはRBAの採用するアンダーライイング・インフレーションと一般的なコアインフレーション(食料やガソリンなどの変動項目を抜いたもの)との間にギャップがあり、現在コアインフレーションが2%を若干上回るレベルであることから、RBAはより広範囲のデータを注視していると見る者もいる。

.12月のRBA休会の間に民間銀行は今月の利上げを既に織り込み、昨年10月からのRBAの利上げ0.75%に対して、モーゲージレートなどは既に1%と政策金利を上回る上昇を見せている。いわば市場がRBAの利上げペースを25bp追い越した訳である。
RBAは利上げ効果の浸透にはラグがあることを認知しており、市場の利上げ観測の行き過ぎをけん制すると同時に、利上げ効果の浸透具合を再確認するために今回利上げ休止とした。

それではRBAはどの位の期間金利据え置きとするであろうか?今回の声明でRBAは「景気は回復過程にあり金利水準は平均以下である」と述べている。また「今後景気状態が予想通りに回復を継続した場合には更なる金融政策の調整(=利上げ)が必要となる」と述べている。
今回据え置き後の当地の主要エコノミストのキャッシュレート年末予想を見ると、4.5%~5.25%とバラつきがあるが、太宗は5%前後を予想しており、前回からあまり変わっていない。つまり3月以降は大体2月に1度の利上げペースで良い訳で、むしろ年後半に加速度的に利上げが行われてもおかしくないとの見方が多い。
昨年末の3回の利上げで“緊急低金利”はほぼ除去されたとの見方が一般的であり、そうであるならば市場が思うほどにはRBAは利上げを強制される立場にはないのかもしれない。

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