« ドル円は何日くらい孕むものか | トップページ | 明日(次の取引日)のTOPIXは:呂 新一 »

2010年2月17日 (水)

呂さんの人民元の考え方に納得

「呂さんの人民元の考え方に納得」

呂さんに中国の人民元相場についての考え方を以下のように解説して頂いた。

「中国政府が米国からの圧力を受けて人民元を本格的に切り上げる可能性は殆どありません(無論、政治ショーのため、小幅な切り上げは考えられます)。その理由について、筆者が1月16日の本欄「中国政府が人民元を切り上げしない理由」に書きましたが、ここでは、中国の物価水準との関連で以下のような補足説明をします。

物価水準に詳しい方がご存じのように、中国では普通の生活用品の価格と、奢侈品・住宅の価格が同じ社会に併存しているモノの値段とは考えられないほどかけ離れています。即ち、普通の生活用品の価格は発展途上国の価格であるが、奢侈品・住宅の価格は先進国の価格となっています。言い換えれば、普通の生活用品の価格から見ると、(富裕層だけにとって)人民元切り上げの余地があるが、奢侈品・住宅の価格から見ると、(普通の庶民にとって)人民元切り上げの余地は全くありません。

このような状況下で、もし、中国政府が本格的に人民元を切り上げすると、何が起こるかというと、普通の庶民にとって、生活コストが上昇してしまい、一層の生活苦に陥り、勤め先が輸出関連であれば職の安全も危うくなります。

他方、富裕層にとって、今まで高級不動産を買いあさっていた海外資金が人民元高をきっかけに利益確定に動き中国から撤退してしまえば、不動産価格が下落し、自分たちの資産が目減りすることになります。
人民元が大幅高になれば、果たした上述したことが起こるかどうかは定かではありません。しかし、中国政府がこのように考えて、憂慮し、なかなか本格的に人民元の切り上げに動けないことは十分に考えられます。
中国が人民元の切り上げに動かなければ、中国を対米迂回輸出の基地に使っている日本の通貨である―日本円に対するドル安・円高圧力も弱まらないと思われます。

野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社

|

« ドル円は何日くらい孕むものか | トップページ | 明日(次の取引日)のTOPIXは:呂 新一 »

為替10年2月」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ドル円は何日くらい孕むものか | トップページ | 明日(次の取引日)のTOPIXは:呂 新一 »