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2010年2月17日 (水)

FRBの出口戦略のシナリオ:水谷

先週水曜日発表のバーナンキFRB議長の議会証言テキストは将来の出口戦略のヒントとなり、個人的には貴重な資料として記憶に留めて置きたいので、古い情報ですがこの場で紹介しておきますので確認しておきましょう。

バーナンキ議長は現在の米経済を非常に緩和的な金融政策による支援は必要としているものの、ある時点で金融状態を引き締めなければならないとしています。

そして出口戦略のシナリオを紹介しています。

a.      資金供給策の停止。資金供給策の柱である、MBS(資産担保証券)12500億ドルと政府機関債1,750億ドルの買い取りを3月末で終了する。金融危機は過ぎ去ったとの判断が働いているように推測します。そして平時の経済運営に戻す第一歩へ舵をとるのではと思います。

b.      リバースオペ(債券を売却して資金を吸収する手段)とターム物預金ファシリティーなど流動性吸収手段を小規模でテストする可能性があります。リバースオペについては、12月と1月にニューヨーク連銀が既に小額行っており、個人的には既に始っているのでは思います。現在は資金供給策と資金吸収策の併用段階ではないかと思います。FRBは経済の回復が明らかになるまでは、このような資金吸収策は行わないとしています。

c.       次の段階は準備預金の付与金利引き上げを実施する可能性です。景気回復局面では準備預金への資金の滞留は起こりません。準備預金利率の引き上げによって資金を吸収することが可能になります。そして金融政策担当者による短期金利先般に渡ったコントロールがしやすくなります。短期金利のコントロールにより、金融機関の資金繰り担当者は企業の資金繰り金利、そしてファンド筋など機関投資家への調達金利に影響を与えることになります。

d.      公定歩合(ディスカウント・レート Discount Rate現在0.50%)と政策金利であるフェデラル・ファンド・レート(Federal Fund Rate 現在0.000.25%の誘導目標)の差を「若干拡大させる。」としています。金融危機対応の時点では最終的に公定歩合を0.25%引き下げた経緯があります。現在は0.25%の差になっています。通常はこの差は1.00%です。利上げ観測がいよいよ始る段階では、最初に公定歩合を引き上げることになると推測できるわけです。

e.       最後に政策金利フェデラル・ファンド・レートの引き上げが実施されることになります。

上記のようなシナリオをバーナンキ議長は披露されましたが、いつ実施開始になるのか不透明です。リバースオペは小額試験済みということで、bのプロセスはいつでも出来る環境です。aについては3月末で終了です。4月以降、cdの実施の憶測、そして実施の運びとなり、6月頃eの段階に進むように思います。大雪の影響から米国東部の1億人を抱える経済圏はマヒ状態と経済活動が停滞するのではと思います。3月発表の雇用統計は、非農業部門雇用者数を中心にマイナス幅が拡大するのではと推測します。友人(ワシントンDC近郊)にメール、Skype電話しても、車は使えない、雪解けにかなり労力を使っているようで、まともに仕事していないようです。3月中も利上げ観測は萎縮するのではと思います。トヨタのリコール問題で米自動車業界は活気付く可能性はありますが。フェッド・ファンド先物はまだ明確に下落しそうにありません。(金利上昇)もう少し我慢する必要があるのではと思います。しかし、春は確実に近づいています。

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