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2010年2月17日 (水)

為替悠々65、2003年頃からの問題

「為替悠々65、2003年頃からの問題」

今週は日本の第4四半期GDPの発表が注目されるが、年率5%近辺の成長が予想されている。この成長率、2003年15兆円の経常黒字、失業率の改善の日本経済のファンダメンタルズでは介入の大義名分が立ちにくい。世が世でプラザ合意時代の空気なら、円売り介入ではなく、円買い介入してもおかしくない。かたや中国に元高を求め、かたや円売り介入をする矛盾だが、矛盾なことをしないと市場は活性化しないので、今後も気にせずにいろいろとやって欲しいのが市場の希望だろう。終始一貫していないことを政府がやることは驚きでもなんでもない。

 15兆円の経常黒字のうち、その半分は所得黒字が生み出しているもので、これは景気に関係なく円高要因となっている。

 米国の貿易赤字は5000億ドルに近づいてきた。赤字が悪で黒字が良でもない。ドルの価値はプラザ合意の半分以下になったが米国貿易赤字は1000億ドルから5000億ドルになった。「世界はひとつ」と考えれば貿易赤字に問題はない。

 大きな問題はやはり貿易赤字より財政赤字であろう。確実に国民負担が増えていく。しかし金利が上昇しないところから見れば問題は顕在化していない。財政赤字で債券を売る動きは数年前から時々出るがすべていなされてきた。日本でのポイントはやはり2007年頃から増える年金の支払い増の時だ。団塊世代60歳突入となる2007年だ。

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