為替悠々63、破局のシナリオ
「為替悠々63、破局のシナリオ」
最近よく出る日本の財政の破綻については既に1998年に大蔵省のリポートでシミュレーションが行われていた。
題名も破局のシナリオであり大蔵省がつけたとしては大胆であった。
内容は
*社会保障制度については給付と負担の極端なアンバランスにより2025年以前に基金の底をつき社会保障制度は機能が果たせなくなる。
*財政については政府債務残高が2025年にGDP比153%程度になり到底ファイナンスできない。(2025年というより既に達成しているがファイナンスは出来ている。ファイナンス出来るかどうかが為替問題に直結することになろう。)
*2025年度には経常収支の対GDP比が14.3%の赤字となる。(これは疑問符である。所得黒字もあり、貿易黒字はBIRCSへの輸出も増加する中で減少するのだろうか)
*国民負担率は94年の39.2%から2025年には70%を上回る。
方向的には正しいと思うがこれで円債や円を売ってもワークしなかった7年であった。要はキャッシュフローがまだシナリオ通りに動いていなかったということであろう。
円債では郵貯、銀行が買い支え、為替では経常黒字の増加がこのシナリオを破局にしなかった。(続く)
| 固定リンク
「黄昏」カテゴリの記事
- 黄昏2、赤レンガ倉庫、ユネスコ賞(2010.10.07)
- 横浜黄昏、強気のフラッグ(2010.10.05)
- 横浜大丈夫かその3(2010.10.01)
- 横浜大丈夫かその2(2010.10.01)
- 横浜大丈夫かその1(2010.10.01)
コメント