為替悠々60、当局に想像力、創造力は必要か
「為替悠々60、当局に想像力、創造力は必要か」
(最近のお話ではありません)
世界のどの当局も経済指標の裏打ちがあってから金融政策を決めるもので予想に基づいて行動はしないと思っていたが、今回のFOMCでは弱い指標を確認しながらの利上げとなったのは驚きである。原油がどうなろうとFRBが予想するように下落してから景気に悪影響を与えないことを確認しさらに強い指標が出れば利上げをするものではなかったのだろうか。
自分で勝手に予想して失敗したのは速水元総裁のゼロ金利解除(2000年8月)だ。石橋を叩いて渡るとか景気の後追いをするのが当局である。それで十分任務を果たしているのである。ただ後追いがあまりにも遅すぎてバブルが崩壊して株が急落しているのに何度も公定歩合を上げた三重野元総裁の例(1990年に2度利上げ)もあった。
要は当局は予想せず、また極端に遅れることなく指標確認した後をリーズナブルな速さで政策を決定するのが信頼される。今回のFRBの行動は疑問が残る。米国には若さ、力強さ、創造力があり期待するがそれは民間であって当局まで創造力(想像力)をつける必要はない。
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