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2010年2月10日 (水)

為替悠々56、所得収支が貿易黒字を猛追

「為替悠々56、所得収支が貿易黒字を猛追

古い文例で申し訳なし

(所得収支が貿易黒字を猛追――本来は大金持ちのパターン)

 前回は国際収支のうち旅行収支の特徴をあげたが、今回は所得収支について述べたい。

日本の対外純資産の増加で自然とその利子、配当の受け取りである所得収支黒字が拡大し続けている。 平成13年末で対外純資産は179兆円あり、所得収支の黒字は83千億円である。ラフに考えれば年率4.6%で回っていることになる。

 所得収支黒字は月当たり7000億円程度にもなり、1兆円近い貿易黒字を猛追している。

旅行収支はゴールデンウィークや夏休みなどのホリデーシーズンにもあまりその増減に特徴がなかったが、所得収支はやはり、外国債の利金の払いが多いとされる2、5、8、11月に金額が増えておりドル(外貨)売り圧力となる。

 結局、日本のファンメンタルズが悪かろうと、この貿易黒字と所得収支黒字が円買い圧力として残り続ける。その黒字の海外への還流が日本の公的、民間機関投資家からうまく回らなくなって円高が続いてきた。

(続く)

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