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2010年2月 2日 (火)

為替悠々43、為替ヘッジ1

「為替悠々43、為替ヘッジ1」

 「為替ヘッジの性質」

「輸出」

過去360円から4分の180円になった円高の歴史があるだけに 輸出業者は輸出予約に神経質である。社内レートが決まればある程度はすばやく輸出予約を締結しなければ責任問題となろう。 115円が社内レートで113円になった時に23割しか115円以上で締結していなければ社内で批判され収益計画も狂ってくる。工場で厳しくコスト削減した分が吹きとばされる。輸出は常に早めになる。 

「輸入」

 輸入なら円高でメリットがあるはずなのであるが、円高で大損失を出したことがある。大手航空会社や石油会社の輸入予約である。何千億円という損を出したと記憶している。 円高で輸出も輸入も損をしたのである。

 240円のときに長期予約が活発化し、その当時は夢のレートであった200円割れで輸入予約が締結出来るので 各社こぞって長期輸入予約をした。しかし何年ものでやってもそれを上回るペースで円高が進んだので、実際の商売が発生したときは120円、130円となり、実際の40円、50円も年率ディスカウントがあって喜んで締結した190円の輸入予約が無駄というより大損失を生んだ。 もちろん時価会計など適用されておらず、突然の何千億円の損失露呈となったので株主はたまったものではない。  それ以降 反省をして 輸入予約は先々へとることは減って、堅くスポットベースで取ろうという暗黙の了解が出来上がった。 自然と 石油輸入が活発化する冬場近くに輸入の当用買いが多く出るようになった。 

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