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2010年2月 1日 (月)

為替悠々42、これぞ需給その2

「為替悠々42、これぞ需給その2」

しかしこれは東京市場での話でニューヨーク市場へ飛ぶといくらでも吉牛が食べられるのだろう。まさしく官製の規制市場だ。官製の内外価格差だ。ガソリン急騰で1リットル58円とかつての3倍近くになって悲鳴を上げているニューヨークであるが1リットル58円なら日本人は大喜びだろう。相場は需給だが官の規制が自由な需給を阻害もしている。(今後牛丼解禁の時があれば数日は怒涛の勢いで顧客が殺到しよう。その時は供給もあるので冷静に対処したい。パニックになってはいけないのは為替と同じだ。相場は「市場に聞け」との言葉はあるが日本は「規制に聞け」の言葉も存在する。)

 需給が分かれば為替は分かる。

もし日本の外為銀行が中国の中国銀行のように一つしかなく管理されていたら需給の動きは実需から投機まで把握出来る。あるいはある銀行が膨大な外為取扱いシェアーを持っていたら相場の動きは手に取るようにわかる。

今や日本の銀行も少なくなり海外の店舗を撤退させているところもあり現存の銀行がかなりの為替のシェアーを占めている。その大手4行とちょっと大きな外銀の話を聞けば動向はつかみやすい。ディーラーの相場観を尋ねるのではなく動向を聞けばよい。プレーヤーの名前も不要だ。

しかしそのような機会のない人は財務省のHPでもある程度分かる。
国際収支表、対内対外証券投資状況、貿易統計、平衡操作、対外純資産表を活用する。経常収支、外人の日本株買い、邦人の外株買い、介入状況、日本の純資産、外人の国内資産が分かる。

わかりにくいものは少しでもわかろうとすればよい。ヘッジ率は新聞紙上、生保のHPにも掲載してある。公的年金や郵貯簡保の外債投資状況もわかる。IMM動向もHPに多く記載されている。法人の外債買いもかなりの程度はつかめる。

さらにわかりにくいものは「ヘッジファンド」「オプション」「海外投機筋」であろう。
しかしわかりにくいものが相場を動かす主役なのだろうか。

ヘッジファンドと言っても日本の株、債券に投資すればその額はつかめる。純為替の投機は案外少なく、超短期だ。1%程度の損でポジションを切るものも多い。(リスク管理が健全とも言える。)オプションも円の部分はその原点が日本の貿易取引や生保の海外投資である。純な為替投機オプションが相場変動の主役とはならない。

つかめるものはしっかりと、わかりにくいものも性質を把握し、けっして「オプション」「海外投機筋」「ヘッジファンド」の動きが出たのでという解説に惑わされてはいけない。そういう言葉を使うことはかっこいいように見えるが見えるだけだ。誇張が多いし、案外その取引も上手ではない。ただ損切りが早いことは日本人と違って健全だ。いたずらに西洋崇拝してもいけない。円の原点は日本のプレーヤーあるいは日本の統計にありだ。

 あまり好きなCMではないが「お金で買えるものはマスターカードで」というのがある。「為替需給もHP(ホームページ)でつかめるものHPで」、わからない実際影響のないものに惑わされてはいけない。

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