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2010年1月18日 (月)

為替悠々25

「為替悠々25」

(ゴトビ、週初、週末、月末、期末、年末、年度末などの特徴)

 企業は基本的には支払いは出来るだけ遅くするのが常だ。資金を歩留まらせて金利を稼ぐ(現在はゼロ金利で稼げないが)。従って週単位なら決済日は月曜より金曜、月初よりは月末、期中よりは期末となる。またきりの良い5,10のつく日も決済水準が高くなる。月曜は土日の分がたまり増える傾向がある。以上の日は仲値でドルの買いが増える。ただし月末や、期末は少し特殊で仲値が決定した後は、それまでに外貨のままで保有していた資金を円に転換するので円買いも増加する。年度末は総決算なので売り買いともに巨額になる。

(2,5,8,11月)

 外国の債券の利金の支払いは2,5,8,11月のものが多い。それも月半ばが多い。元本に較べれば金利は少額なのであまり相場水準を気にせず円に換える投資家が多い。2,5,8,11月はややドル下がる傾向がある。個々の金利の金額は小さいが、今や日本は世界最大の債権国である。金利や配当の受取と支払いの差額は年間8兆円ほどにもなり経常黒字の半分ほどを占めるようになった。貿易などのモノの取引に匹敵する外貨の受取がカミ(債券)の取引で生まれている。

(決算日)

年度末の為替

 年度末は仲値の一本レートでほぼ日本中の企業の外貨建て資産負債の決算がおこなわれる。 市場に出る玉は 外貨の売りが金融機関の海外からの利益送金が主役である。買いは金融機関のみならず 事業法人含めての外貨送金需要である。海外貸倒の引き当ては外貨買いであり、取り崩しは外貨売りであるが現在の世界経済の状況から見れば引き当てが上回りその点からは外貨買いであろう。 普段と異なり仲値の過不足が一桁金額が増えるが総合では外貨買いが多いのであろう。普段なら不足額が大手行合計で3億ドルから4億ドルだが年度末は10億ドル規模に膨れ上がる。

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