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2010年1月 4日 (月)

為替悠々6

「為替悠々6」

第一章 為替相場の特徴

1.為替は需給だ

例えば天才エコノミストがいて1990年頃に日本経済の先行きがわかって10年後の成長率の低下、デフレと雇用の減少、企業の倒産の増加が見えた人がいたとして、株を売り、債券を買う行動に出てもその時為替での円についてはどうしただろう。悲観論がはっきり見えて円を買えるだろうか。売ったに違いない。しかし実際相場は160円から79円まで上昇し、その後小動きはあっても円高100円―110円の円高レンジで概ね推移している。ファンダメンタルズを熟知することが為替の予測や収益に役立たないのだ。

 当局もファンダメンタルズに合う相場を望むと発言するが、どうもこの手法では儲からないと我々は気づくであろう。成長率が上昇、消費も盛り上がったバブル時代は逆に円が120円から160円まで売られたではないか。しかしいくらファンダメンタルズ分析が外れても、エコノミストや為替の予想屋は毎日ファンダメンタルズで見れば円高とか円安の発言をやめることはない。またそれに懲りずに市場参加者はファンダメンタルズを語る人を求め続ける。

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