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2010年1月27日 (水)

為替悠々40、あるべき為替論

「為替悠々40、あるべき為替論」

 バブル時に10年後の日本を見通せたとして為替で円買いが出来たであろうか。

ドルは大きくいつ上げるのだろうか。プラザ合意以降ドルの大幅上昇は3回あった。

1回目は89,90年の120円から160円、2回目は95年の80円から140円であろう。3回目は2000年、2001年の100円から130円であろう。

景気は1回目はバブル時代で強く、3回目は金融危機等で弱かった。要は景気よりやはり需給が変わらないと相場は動かないようだ。ドル売りの材料は経常黒字である。これを相殺するドル買い要因が出ないと相場は上昇しない。

バブル時はご存知の通り、生保中心に海外のものは土地、ビル、映画会社、絵画でも何でも買ってしまったことで貿易黒字が急減してドルは強くなった。金融危機などで景気が悪くなれば、ジャパンプレミアムでドルを借り入れることが出来なくなりやむを得ずスポットでドルを買い上昇した。景気の良し悪しより外貨需給が変わらないとドル相場の上昇はない。95年のドル急騰は介入と資本筋への外国投資規制緩和であった。

 円買いである貿易黒字と所得黒字の大きな流れは変わりにくい。介入も一手であるが今年(2003年)は巨額であるが外国人の株買いもありまだ足りないのである。 対外への資金還流か輸入増大がなければ相場は上昇しないがその手は打たれていない。

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