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2010年1月26日 (火)

為替悠々38、株と為替の変動の質の違い

「為替悠々38、株と為替の変動の質の違い」

 株と為替の動きはかなり異なる。

小泉内閣時代日経平均は7600円から12000円と約50%も上昇したが、為替ではまずこのようなことは1年で起こらない。為替の年間の変動幅は株の5分の1くらいだろう。

1年で110円から60円へあるいは160円へ動く株は多いが、為替ではこうなる前に世の中が、役所が騒ぐ。それだけ為替の動きの方が生活がかかっていることだろう。株は為替ほど日常生活的なものではなく、やはり儲けたい人ばかりが集まっている市場なのだろう。

為替の短期取引で株と同じような儲け(あるいは損)を得ようとしたらやはり資金は5倍くらい必要だ。今や為替の証拠金でそれが簡単に個人でも実現できるがそのリスク管理には経験を要するだろう。

しかし為替の変動幅は小さいとはいえどもその「のべの動き」は株より大きいかもしれない。為替は同じレンジを何度も何度も行ったり来たりする。

高値と安値をとるより日中の上げ下げをフォローしてしつこくくいさがり上げでも下げでも適当にポジションを転換する取引も旨みがあるのだろう。それに株と違い24時間それなりの変動はある。それは銀行のディーリングルームでも往々にして(99%?)ポジションテーカーより日中ディーラーの方が年間で利益を上げていることからも言えそうだ。

為替は24時間相場をフォローして売買を繰り返す人のほうが収益チャンスがあるように思う。その変動の性質において株と異なるものがある。格好良く高値で売り、安値で買う取引よりも日中フォロー型が合う商品であろう。 

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