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2010年1月22日 (金)

為替悠々33、各市場での相場への反応の違い

「為替悠々33」

「各市場での相場への反応の違い」

 ニュースへの各市場での反応の違いはやはり貿易取引の自国通貨建て比率と国民性が影響しているのであろう。

日本は自国通貨建て比率が輸出40%、輸入20%、米国は90%、75%、ドイツは70%、50%である。

東京ではニュースで相場が動き出しても輸出入の実需で抑えられる。さらにそれが当面の新値に近づけば保守的な日本人は叩かない。輸出ではドルの新安値を輸入ではドルの新高値を叩かない。戻りを待つのが日本人だ。叩くのは企業より若干だけ進取の精神のある銀行のディーラーだがこれも臆病ですぐに損切ってしまう。

かたやニューヨークでは自国通貨で商売が出来るので実需業者は為替市場に参加しない。ニューヨークでの参加者は投機筋、小鬼だけだ。また進取の精神が旺盛なので新値を叩くのが好きだ。よって相場はニュース通り進む。自分の好みの市場、合った市場を見つけ出して取引時間帯を決めたい。退屈が好きな人はロンドン市場が良いだろう。

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