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2010年1月20日 (水)

為替悠々29、為替需給に当てはまる本間宗久の極意

「為替悠々29、為替需給に当てはまる本間宗久の極意」

「カブセ線」

 カブセ線とは相場が上昇したところで 勢いあまって上放れて寄り付き、あと反落して前日の陽線に食い込み陰線となって大引けしたものである。ドル円相場においてはこのときにドテン売り越すると的中率が高い。ただし ユーロ円などクロスにおいてはその確率は低くなっているしカブセの上抜きも見られる。ドル円相場でカブセ線は裏切られることは少ない。

「バケ線」
  酒田五法によれば「バケ線」とはいきなり大陽線が出現し、一挙に新高値をつけることがある。強気筋は「シテやったりとみて」成り行き買いのせと意気込むが天井確認となる。買い方が無理をした不自然な形なのだろう。次の日 ムードに逆らって成り行き売りを敢行する急所とされる。

 これを研究すると バケ線の当日、翌日は本邦ではかなりの輸出超となっている。ニューヨークで投機筋が自動車などの輸出予約をこなす。高値をどんどん買っていく。東京がオープンしても何らかのニュースが(実需にかかわらないことが多い)出ているので最初はフォローするが、再び輸出続出で下落する。日本は実需の売り、米国は投機の買いの相場の典型となる。実需には買戻しがないが、投機が売り戻すときに買いがなくなる。自分でかっていたので自分が買わないと買いが消え急落する。日本の実需は社内レートと戦い、ファンダメンタルズやあるべき相場よりも収益に従い行動する。米国の投機筋はニュース、ファンメンタルズの差異で行動する。 日本人実需は格好をつけず収益重視、米国人はええ格好しいでムードで行動する。

 バケ線は為替の需給まで反映している。数多くある中で為替に有効な酒田の真髄である。すばらしいことを大昔見つけたものだ。

「極線」

 陽線でも陰線でもローソク足の本体の短い線。もみ合って陰の極線がいくつか出続ければ下放れ、陽の極線なら上放れ

「行き詰まり線」

 上伸した相場で陽線の翌日また陽線となるが前日の陽線の高値も抜けない陽線が出たとき。その後下落する。

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