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2010年1月14日 (木)

為替悠々21

「為替悠々21」

(東京市場では相場はニューヨークと比べ動かない1)

  「相場は東京時間に動かず、海外とくにニューヨーク市場で動く」とはよく言われることで、最近とくにこの傾向が強い。東京9時から3時半まで平均して50銭程度しか動かないのに対して、ニューヨーク市場では最低1円は動く。ここ数週間では東京時間では20銭程度の動きとなっている。 ここでは東京市場で動く方がおかしいことを述べたい。

一般的にその原因は「日本人はサラリーマンディーラーであまり活発に取引をしないこと、それに比べアメリカ人はプロフェッショナルであり、進取の精神をもって果敢に相場に取り組む。」と言われる。 悪く言えば「日本人はアマチュアで海外はプロである。」もっと悪く言えば「日本人は不作為で海外はやるべき仕事をやる。」まで言われる。まことにそのとおりだと言えば説明はここで終わり、このような精神が日本の改革を遅らせる行政に典型的に見られるとか言って官僚精神がここまで悪影響を及ぼしているという文章も簡単に書けそうだ。

 しかしそうではない。貿易需給のなせるワザである。東京での午前中は貿易赤字状態にも落ち入りそうになっている。

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