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2010年1月 4日 (月)

2010年の株式市場は? : かかし

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 短い正月休みでした。

 2010年の初めにあたって、今年の株式市場をもう一度思い描いておこうと思います。「もう一度」というのは、1222日に「来年の株式市場は?:かかし」ですでにお話しているためです。今回はその補完ということになります。

 まず景気の動向です。1230日に経済産業省が発表した11月の鉱工業生産動向を使って「鉱工業在庫循環モメンタム」を作成すると、景気が急速に改善していることが鮮明です。(在庫循環モメンタムに関する解説は、ブログ「スケアクロウ投資経済研究所」の「在庫循環概念図」をご参照下さい。)

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 在庫循環モメンタムの上昇期は、株式市場も上昇する傾向が強いため、年明け後の株式市場は基本的に堅調に推移する可能性が高そうです。

20100103

 では、株式市場の上昇はいつまで続くのか? 実は、在庫循環モメンタムの上昇ピッチが速すぎて長続きはしないようです。今後、出荷と在庫が大きく変動しないことを前提に、鉱工業在庫循環モメンタムの予想をすると、5月あたりまでは高い水準を維持するために、株式市場も堅調と予想されるのですが、6月以降は要注意です。その6月の数字が公表される7月末以降は警戒態勢で臨みたいと考えています。

B20100103

 では、今年前半に株式市場が上昇するとして、どの程度までの水準が期待できるのか?

 ポイントは為替、特にドル円の動きになると思います。では円は高くなるのか、安くなるのか? 安くなると思います。

 理由は円の実効為替レート。過去3年の動きを見ると、円は最も強い通貨です。昨年は下落したのですが、それでも主要通貨の中で最も高い水準を維持しています。中国元がほぼ拮抗する動きを見せています。昨年大きく回復した豪ドルがそれに続いています。

Bis3y20100101

 ということは、円はかなり下げ余地が大きいのではと考えています。

 

 それでは、どの程度まで円は安くなるのか? これは、実効為替レートを見ていても判断はできません。そこで、ドル円の購買力平価の推移からメドを付けてみようと思います。

20100102

 図から明らかなように、ドル円は企業物価ベースで測った購買力平価と輸出物価で測った購買力平価との間で変動しています。

 (財)国際通貨研究所の計算では、企業物価で測ったドル円は108.52円、輸出物価で測ったドル円は75.32円となっています。ということは、今年のドル円は108.52円―75.32円の間を変動することが予想されるということになります。

 主要国の「出口政策」が注目される中で、金利差から円が安くなる可能性が高い状況にありますから、ドル円も現在の93円程度から108.52円(企業物価ベースの購買力平価)近辺まで円安が進行する可能性があると見ています。 

 日米の長期金利の差とドル円との間には、かなり明瞭な相関性が見られます。

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 そうであれば、ドル円と株式市場の動きに高い連動性が見られることを考慮して、過去の動きを見ると、対ドル円レートが100円よりも安くなるようであれば、日経平均株価で11,000円から12,000円あたりまでの上昇があっても不自然ではないような気がしています。

20100103_2

 以上から、今年の前半は基本的に強気、後半は弱気というスタンスをとっています。尤も、後半は売りで対応すれば、非常に良い投資機会に恵まれるということになります。

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