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2010年1月11日 (月)

為替悠々16

「為替悠々16」

ISバランス(ファンダメンタルズと為替相場の関係)

 貿易不均衡を為替レートで調整しようとする試みは1985年のプラザ合意から行われているが実績は上がるどころか米国と他国との貿易不均衡は拡がるばかりで2004年の米国貿易赤字は1985年の2000億ドルから激増し5000億ドル超となろう。しかし米国は中国に対する貿易赤字を同じように為替調整に求めている。日本は唯々諾々と為替調整に応じたが、中国は米国の貿易赤字は為替レートではなく米国の貯蓄不足であると正論を説いている。貯蓄と投資の差が経常収支を決めるのがISバランス論である。 以下がその等式である。日本で言えばバブル時に景気が良かったときは投資が増えて貿易黒字は縮小し円安が進んだ。

逆にバブル崩壊の10数年の景気低迷時は投資せず貯蓄との差が広がり貿易黒字は拡大し円高となった。景気が良ければ円安、悪ければ円高という結果であった。為替相場とファンダメンタルズの良し悪しに相関関係はない。いやむしろ逆相関関係があるとも言える。ISバランス論もその説明に使えよう。日本の景気が良ければ投資金額が増加し日本の貯蓄と投資の差が縮小、貿易黒字も縮小し円安へ導かれる。逆に景気が悪化すれば投資する余裕がなくなり貯蓄過多、すなわち貿易黒字増加となり円高方向へ進む。

 経常収支=(貯蓄―投資)+政府財政収支

国内総生産+輸入=消費+投資+政府支出+輸出

輸出―輸入+所得収支=国内総生産+所得収支―消費―投資―政府支出

 (経常収支)     (国民総生産GNP)

経常収支=GNP-政府税収―消費―投資+政府税収―政府支出

     (民間可処分所得)   (政府財政収支)           

(貯蓄)

 すなわち

経常収支=(貯蓄―投資)+政府財政収支

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