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2009年12月 7日 (月)

利益確定の売りに警戒を! : かかし

 先週の日経平均株価は10.4%と大きく上昇しました。一方、ダウ平均株価は0.8%弱の上げに留まりましたから、拡大しつつあった乖離幅が急速に縮まってきています。

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 これまで4週間にわたって「注意報再解除」としてきました。たしかに先週は急騰したのですが、それ以前の3週間は下降が続きましたので、トータルでは2.4%の上昇。やれやれというところです。

 しかし、ほっとしてばかりもいられないようです。この急騰のあと、積極的に買い進むべきか? それとも、反落を警戒する必要があるのか?

 私は、基本的に警戒スタンスです。株価上昇のため、「注意報を解除」しておく意味は薄れたと見ています。ただし、単に「上がったから、下がる」と考えているわけではありません。条件によっては、さらに一段の株価上昇の可能性が残されています。

 判断のポイントは為替。そこで、日経平均株価と円ドルの動向に焦点を合わせて、現状を整理しておこうと思います。

 まず、多少長い目で見た日経平均株価とドル円の関係です。20001月から観察すると、2004年までは、円高➱株高、円安⇔株安の関係が鮮明でした。ところが、2005年になると、その関係が一変します。円高➱株安、円安⇔株高となっています。したがって、現在は円安⇔株高となります。

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 では短期的な動きを見てみましょう。先週の日経平均株価急騰の背景には対ドル円安方向への振れが大きく影響したとみることができそうです。

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 そうであるならば、今後は? 

 どうやら今日(7日、月曜日)の日経平均株価は大幅上昇での寄り付きとなる気配です。11月の米国雇用統計の発表を受けて、対ドルで円が急落したことが、マーケットを大きく引き上げると思われます。シカゴのCMEでの日経平均先物価格(円ベース)10,220円が、とりあえずのメドとなりそうです。(スケアクロウ投資経済研究所「米国株式市場を振り返る 124」)

 問題はその後です。果たして、株価はさらに上昇を続けるのでしょうか? その可能性は否定できませんが、私は警戒的に見ています。

 理由は、ようやく1ドル90円を越えてきた為替にあります。今年5月以降の日経平均株価と円ドルの関係を見ると、株価10,000円以上を維持するためには、1ドル98円から90円の水準が必要であるようです。(スケアクロウ投資経済研究所「日経平均株価とドル円の動き)

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 とすれば、1ドル90円程度の水準では、日経平均株価10,000円を安定的に確保するためには、いささか心もとないのです。そこへきて、10,200円を越えての寄り付きとくれば、利益確定の絶好の機会と考える投資家の行動を誘発しても何の不思議もありません。

 そのため警戒的なスタンスをとっているわけです。したがって、もし対ドル円レートがさらに大幅に円安方向に振れるならば、当然この判断は修正しなければなりません。したがって、警戒的としながらも、為替の動きを注視して、臨機応変に対処することが不不可欠だと考えています。

 それでは、対ドル円レートがさらに大幅に円安に振れる可能性について考えておこうと思います。

 注目しているのは、シカゴ・オプション取引所のVIX指数の動きです。先週金曜日のVIX指数は5.3%と大幅に下落しました。したがって、投資家のリスク許容度は高まっています。リスク資産への投資を誘発する要因となっているわけです。

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 加えて、ロンドンのインターバンク金利(3ヶ月)の動きも重要です。日米の乖離幅が縮小に向かっています。ご承知のように、円金利がドル金利を上回る状況が続いていますから、乖離幅の縮小は、ドル金利上昇と円金利の下落によってもたらされています。

Liborm20091207

  ということは、雇用統計を受けた米国の期待金利率の高まりを背景に、ドル・キャリーの動きが終息するとともに、再び円・キャリーに注目が集まる可能性があると推測されます。

 そうであるならば、円を調達して、商品や高金利通貨に投資する動きが顕在化するわけですから、対ドル円安方向への動きが一段と進む可能性があると見る必要があるわけです。

 繰り返すことになりますが、為替の動きを注視しながら、株式市場に柔軟に向かう姿勢が欠かせないようです。

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