チーファンラマ、中国経済
「チーファンラマ、中国経済」
以下は外為どっとコム社に連載している「チーファンラマ」リポートです(12月23日付け)
新年は1月6日からスタートいたします
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総括(主に中国全体)「世界の株上昇の中、中国株下落」
12月に入り世界の株価が上昇しているが中国株は弱い。今夏の出口政策示唆(銀行の貸出抑制思惑)の急落にも迫ってきた。上海総合指数は12月だけで3300台から3050まで下落している。中国株下落の背景には以下のような要因がある。
*新規公開株による需給悪化
*不動産投資抑制策を打ち出した(ただ安価な住宅を供給する計画も同時進行)
*銀行貸し出し抑制 来年7.5兆円へ今年を大きく下回る
*バークレーは保有H株売却の報道に機関投資家もフォロー
*政府系ファンドが銀行の資本増強に協力的でなかった(配当の受け取り停止の報道があったが否定した)
*フィッチが中国の銀行資本、見掛けよりも逼迫している公算大きい
中国の銀行、融資増やすため簿外取引の利用を拡大していると報道したこと
急落すれば政府が出てくる期待のある中国だがいつ出てくるかはわからない。上海総合が3000を割るなら何かメッセージを送ってくるだろう。
一方良いニュースは
*「家電下郷」「汽車下郷」のような家電や自動車(=汽車)の購入補助政策の拡大継続
*2010年の成長率が9%程度になることなどが出ている。
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