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2009年12月28日 (月)

豪ドル見通し

「豪ドル見通し」

以下は外為どっとコム社の南十字星リポート(豪ドル編)12月22日版です

毎週火曜日にアップしております。新年は1月5日からです

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(レビュー)

 豪ドルは対ドルでの下げがきつく前回から約350ポイント下落している。豪ドル円は約1円下落。一方株価指数はほぼ横ばい推移している。

 豪ドルの対ドル下落では二つの要因があり、豪経済面では10月以来3カ月連続利上げをしたが11月後半から景気指標が弱くなっている。最たるものは3QのGDPであり予想の+0.4%から+0.2%へ低下した。他国と比べれば悪い数字でもないがこれまで予想以上に強い指標を連発していただけに市場に失望感が広がった。ただ景気全般が弱くなっているのではない。豪ドルが弱くなっても株価は横ばい推移している。

 一方米ドルは12月4日の米雇用統計は就業者数減少幅が予想を大きく下回わりドルが買われている。FOMCでも2月に流動性供給を停止することが表明されドルの長期金利が上昇してドルを支えている。ドルが強いことで金価格が下落これは豪ドルの下げを引き起こしている。豪ドルドルほど豪ドル円が下落していないのは、日本がデフレ宣言をして日銀もそれを金融面で支えることをコミットし円が売られているからであろう。

(今後の見通し) 

 2月2日の政策金利決定までは個別の指標を追っていくことなるが今朝の10月コンファレンスボード景気先行指数も9月の+0.3%から-0.3%へ低下した。3カ月連続利上げの影響かもしれない。最近の景気指標はマチマチで以前ほどの力強さはない。中央銀行も利上げ一辺倒から「12月の会合で”据え置き”が議論された」「将来の会合における金利決定、より柔軟性がある」「金融政策は以前ほど緩和的ではなくなった」としており利上げへの性急性はなくなった。

 ただ景気指標がマチマチとなる一方インフレは下げ止まり傾向が強くなっているので景気物価両面からの検討となる。1月14日発表の12月雇用統計も注目したい。

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