来年の株式市場は? : かかし
年齢のせいか、一年が経つのがとても早く感じられます。
今日は来年の株式市場について考えてみたいと思います。
まずその前に、いつものご報告です。先週の日経平均株価は0.34%の上昇に留まりました。ほぼ横ばいという状況ですが、5日間のうち4日は下落していますから、停滞感の強い1週間でした。ダウ平均株価も1.36%の下落で終わっています。
この結果、年初に日経平均株価9,000円、ダウ平均株価9,000ドルでスタートした日米のマーケットは一時的な乖離幅の拡大はあったのですが、結局は元に戻って収束したような観があります。
これから年末、年始にかけては、出来高が細ることもあり、多少読みにくい状況なのですが、大きな変動は想定していません。先週は「一休み」としていましたが、基本的にはその延長線で臨みたいと思っています。
そこで、「一休み」する間に、2010年の展開について考えてみたいと思います。
株式市場を予想するにあたって、まずマーケットとの連動性の高い「鉱工業在庫循環モメンタム」の予想から始めます。モメンタムの構成要素である出荷数量、出荷価格、在庫数量、在庫価格が、直近の実績値(10月)から大きく変化しないことを前提として、2010年12月まで予想したものが次の図に示されています。
在庫循環モメンタムの説明については、私のブログである「スケアクロウ投資経済研究所」の「在庫循環概念図」をご参照いただけるとありがたいと存じます。
この図を使って今後の株価の動向を予想すると、今年とはかなり異なった構図が浮かび上がってきます。
l 今年の在庫循環モメンタムは2月を底に大きく上昇しました。したがって、基本的にはマーケットの上昇を前提とした投資判断で臨んできました。もちろん、短期的には「小休止」、「注意報」、「一休み」などがありましたが。
l 今後の鉱工業在庫循環モメンタムの動向を見ると、上昇局面は1月で終わりそうです。ただし、5月あたりまでは高い水準にとどまることが株価を支えるだろうと見ています。したがって、5月の数字が発表になる6月末までは、マーケットは比較的に堅調な推移をすると見て良いのではないでしょうか?
l しかし、6月を過ぎると様子が変わってきそうです。景気の頭打ち感が拡がると同時に、マーケットも調整色が濃くなってくるように思います。投資戦略としては、先物を売り立てたり、ディフェンシブ株の比重を増やすことなどでパフォーマンスを高める必要がありそうです。
たしかに、年の後半になると、緊急経済対策の効果も薄れてくることが懸念されますから、マーケットの動きも注意するに越したことはないと思っています。
その他にも、今年とは異なる展開を予想しているのですが、「スケアクロウ投資経済研究所」の12月20日の投稿記事「2010年の株式市場を考える」で多少詳細に触れていますので、もしお時間があるようでしたら、ご参照いただければと存じます。
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