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2009年12月30日 (水)

為替悠々3

「為替悠々3」

第一章 為替相場の特徴

1. 「為替は需給だ」

 (株や金利との動きの違い)

 

単純に言えば買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がる話だが、その買いたい人、売りたい人がどれくらいいるか掴むヒントを述べていきたい。需給分析では結果的にファンダメンタルズや市場のセンチメントとは違う方向性を出すことがある。その時は市場の大勢とが逆をやることとなるので精神的につらい時もあるが儲かるのである。

 また需給分析はその資料が誰でも官庁や企業のホームページで手に入るものだが見落とされていうものも多い。それも解説していきたい。

 何故需給分析を重視し始めたというとそれは私の銀行時代の経験によるものだ。日本で最初の外為専門銀行であり世界三大為替銀行の一つであった横浜正金銀行を受け継いだ東京銀行で勤務していたが、その為替取引のシェアーは他行と比べ群を抜くものであった。殆どの市場の動きが把握できるのであった。買い玉があれば上がるし、売り玉が多ければ下がる。もちろん外為業務を独占していた 戦前の横浜正金銀行や半ば独占している中国の外為専門銀行などのに及ぶべきものではない。しかしファンダメンタルズがどうあろうと需給が相場水準を決定することを目の当たりにしてきた。しかしそれは東京銀行という半独占的な立場でいなくとも工夫すれば外部にいてもまた公表されている簡単な資料やデータでわかることであった。 

 「需給は裏切らない」という信念がどんどん強まって為替取引も効率化していった。
(続く)

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