今週の豪ドル相場:津田
(豪ドル米ドル日足)
(豪ドル円日足)
先週の豪ドル相場
先週のレンジ AUDUSD 0.8906-0.9198 AUDYEN 79.46-83.17
先週は各国の政策金利の発表や米雇用統計など重要イベントが目白押し。また週初は米金融サービスCIT破綻報道もありリスク回避の動きが高まり、豪ドルも瞬間的に89セント近辺、80円割れまで下落した。しかし3日のRBA理事会では予想通りに25bpの利上げが発表され、景気回復に伴う強気ムードが徐々に高まった。英中銀、ECBは予想通りに金利を据え置いたが英中銀が資産買い取り枠を市場予想より低く設定したため英経済への回復期待が高まった。週を通してリスク許容度が増し、商品相場は堅調推移し金価格は一時ターゲットであった1100ドルに達した。またダウが10000ドルを回復した。ただ金曜日に発表された米雇用統計は失業率が10%に達するなど一方的なリスク選好の動きを牽制する結果となった。
今週の豪ドル相場
今週のレンジ AUDUSD 0.8900-0.9300 AUDYEN 79.50-83.50
今週はガイトナー財務長官の来日(10日~11日)、オバマ大統領に来日(12日~13日)
のほかにも要人発言・講演が盛りだくさん:
10日タルーロFRB理事、ロックハート・アトランタ連銀総裁、イエレン・SF連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁
11日フィッシャー・ダラス連銀総裁、藤井財務相定例記者会見、ウエーバー独連銀総裁
12日トリシェECB総裁、トゥンベル・グゲルECB専務理事、ドラギイタリア中銀総裁
13日エバンス・シカゴ連銀総裁、ノワイエ・仏中銀総裁、ウエーバー独連銀総裁
これらの要人発言から年末→来年に向けての各国の景気見通しや金融政策の方向性を探ることになる。まあ全般的には依然として”警戒感を持ちつつも明るい見通し”となるのではないか。先週金曜日の米国失業率10%超えはインパクトがあったが予想されたことであり、数字的には更に悪化が予想される。しかし反面非農業部門就業者数の減少幅が徐々に縮小しつつあるなど明るい側面も垣間見られる。米国の商業不動産や財政赤字問題など不安材料は依然多いものの、中国をはじめアジア経済の立ち直りの兆しなどサポート要因も見られ、リスク回避の動きが一気に高まるとも予想できない。
国内では木曜日の10月雇用統計が注目される。9月は+40.6千人の就業者増、失業率5.8%から5.7%に改善と衝撃の内容となったが、そもそも就業者数は毎月バラツキ、変動が激しく、前月の反動が訪れる可能性もある。RBA見通しなどで雇用予想の上方修正があったが、まだ不安材料である点は変わらない。
したがって、今週もリスク許容度が上下にぶれる展開が予想され、リスクアセットである商品相場もボラタイルな動きとなろう。24.19まで低下してきた恐怖指数(VIXインデックス)もこのまま低下するか疑問。
豪ドルも10月の高値93セント台、85円を簡単に抜けるほどBullishな地合ともいえず、足元揉み合い相場が続こう。
ではでは
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