« 実戦外国為替論=本邦対外資産負債残高② | トップページ | 休みのユーロ円注文、焦点、ZEW、GDP »

2009年11月 7日 (土)

経常収支、資本収支と相場

実戦外国為替論=経常収支、資本収支と相場」

 国際収支表から見れば、やはり基本的には経常黒字の国は大きな流れでは自国通貨高だ。逆に経常赤字の国は自国通貨安になりやすい。
日本で言えば戦前の貿易では輸出は生糸くらい、原料、機械、工業製品を輸入していたので戦前は貿易赤字であった。円相場は1円から始まり4円まで約4倍の円安となった。戦後は一転、軽工業製品から自動車、家電製品の輸出が大きく伸びて貿易黒字拡大傾向となり円相場も360円の固定相場を経て1995年には79円までの円高となった。

 ただ資本の流れが時々その円高の流れを食い止めることもある。バブル時代には日本の投資家が海外の不動産投資を急増させ120円から160円への円安となった。また98年以降は日本のゼロ金利政策があり、個人の外貨証拠金取引や外貨投信残高の急増で円安となった。ただ資本の流れは輸出入取引が買いきり売り切りであるのと異なり、資本は外貨を買っても満期が来たり、投資を引き上げたり、その利息配当の受け取り再び資本が国内に還流し長い目で見れば需給的に過不足はない。従って最後に需給的に残るのは経常収支であり、それが長期的な相場を形成する。

 そうなるとここ7年以上続いている円安傾向もいつかは巻き戻しも想定しなければならないが、団塊世代の退職金の運用、日本人全体でも外貨投資に興味を持ち始めたこと、長期的に利息だけを受け取る人もいて外貨がすべて還流するわけでもないこと。また日本の輸出を中国が肩代わりしているのでいずれは日本の貿易黒字も減少すると考えると、これまでのような急激円高もありえないと思う。またデフレ懸念も消え去っていないので、デフレを加速させる円高には当局も手を打ってこよう。世界の当局の基調としては貿易不均衡改善で為替相場を劇的に動かす手法から物価重視に移っているので相場も安定重視となってきているようだ。

野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社

|

« 実戦外国為替論=本邦対外資産負債残高② | トップページ | 休みのユーロ円注文、焦点、ZEW、GDP »

外為入門2」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 経常収支、資本収支と相場:

« 実戦外国為替論=本邦対外資産負債残高② | トップページ | 休みのユーロ円注文、焦点、ZEW、GDP »