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2009年11月30日 (月)

「注意報再解除!」(その4) : かかし

先週の投資判断は大きく外れてしまいました。「注意報再解除」としていたわけですから、大きな株価下落は想定していませんでした。ところが、蓋を開けてみれば、4.4%の大幅下落に終わってしまいました。

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この下げ幅は、6.4%の下落となった上海(SSE)総合指数に比べれば多少小さいのですが、ダウ平均株価が0.1%弱という僅かな下げにとどまったために、日米の株価乖離が一段と大きくなりました。

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そこで、今後をどう見るかということですが、「注意報再解除!」を継続しようと思います。理由は、先週の日経平均株価の下げが行き過ぎであったと考えるからです。

なぜ下げすぎと見るのか? 実は、先週の4.4%という下落率の7割強にあたる3.2%は金曜日わずか一日の下げによるものなのです。その金曜日のザラバの動きはこのようになっています。

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ドバイ・ワールドの資金繰り問題を震源に欧州市場が大幅安となったことを受けて、27日の日経平均株価は126円の大幅安で寄り付きました。ドイツ(DAX)市場の26日のザラバの動きに、その「ドバイ・ショック」の大きさが見てとれます。

Dax20091127 

ところが、これだけでは終わりませんでした。午後2時ごろから一段の下げとなり、301.75円、3.22%の下落で大引けとなりました。この下げの背景には、シカゴ(CME)の時間外取引でダウが250ドルという大幅安で推移したことがあると見られます。

というわけで、日経平均株価は3.2%の下落になってしまったわけですが、その後の展開には大きな変化が見られます。

まず、欧州市場。ドバイの問題は依然として予断を許さないのですが、27日の欧州市場は落ち着きを取り戻しました。1.3%弱上昇したドイツ(DAX)市場にその様子が浮き出ています。

Dax20091128

次に米国市場。ダウ平均株価は寄り付き直後に233.15ドル安となり懸念されたのですが、すぐに反騰となり、11時には95.3ドルまで下げ幅を縮小しました。つまり、底値から138ドル弱の大幅上昇となったのです。感謝祭の翌日ということで、マーケットが半日であったせいか、大引け前の手じまいの動きが目立ったのですが、予想外に堅調と言える展開でした。

20091127

欧州市場の反騰や、米国市場の予想外に堅調さは、金曜日の日経平均株価には織り込まれていません。したがって、今日(月曜日)は反発して始まることが期待できそうです。

しかしながら、そうは言っても、為替の問題が依然として重石になっているので、油断はできません。それに関しては2つの点に注目しています。

一つは、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数です。ドバイ問題が大きく影響したこともあって、先週金曜日には21.3%と大幅に上昇しました。意味するところは、投資家のリスク許容度の低下です。これまでは、低金利とVIX指数の下落がドル・キャリー・トレードを促進してドルが売られてきたわけですから、VIX指数の上昇がドル安に対する歯止めになることを期待しています。

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二つ目は、実効為替レート。円は確かに米ドルに対しては強いのですが、他の通貨に対しても強いというわけではありません。そこで、「特定の2通貨間の為替レートをみているだけではわからない為替レート面での対外競争力を、単一の指標で総合的にとらえようとする」(日銀)実効為替レートという見方が必要となるわけです。

日銀では15の通貨を貿易ウェイトで加重幾何平均して算出しています。ただ、日銀は基本的に円の実効為替レートを名目と実質ベースで算出することに重点を置いていますので、ここでは似たような算出方法で多通貨の実効為替レートを発表している日本経済新聞社の「日経通貨インデックス」を利用したいと思います。

 このインデックスによれば、年初から1126日までで、円は0.2%上昇しています。というより、ほとんど横ばいです。ということは、株式市場では対ドル円レートの円高方向への振れに対する恐怖心が非常に強いのですが、他の通貨の影響も考慮すると、意外にマクロから見たドルの影響は大きくないようであることに注目しています。

ご参考までに、実効為替レートの上昇はオーストラリアドル(+21.6%)が圧倒的でした。カナダドル(+13.5%)の上げも顕著です。対照的に、下落が著しかったのは米ドル(-7.9%)。その他、ロシアルーブル(-6.0%)、中国元(-5.2%)の下げが大きいのが目を引きます。

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