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2009年11月 2日 (月)

NZ見通し

「NZ見通し」

10月29日のNZの政策金利据え置き後の声明は10月6日の豪の利上げ以上にサプライズであった。来年後半まで利上げしないという(ただし利下げする文言は撤回された)声明であった。ボラードNZ中銀総裁は「NZは利上げ一番乗り」とまで8月頃語っており、最近も「NZドル高は利上げを妨げない」とまで発言していた。ちょっとサプライズというか言動不一致の感もあった。

 事前にキー首相が年内利上げなしと語っていた通りとなっている。NZは年初からの住宅投資加熱で長期金利だけが上がっていく状況にある。また小売売上や景況感指数も底堅かった。
 利上げを阻むものがあるとすれば物価の落ち着きと雇用不安が上げられるだろう。同じような状況の豪はそれでも利上げをしたが、その理由は3.0%という金利水準が異常に低いというものであった。NZの2.5%はその範疇に入らなかったようだ。あくまでも物価重視、雇用重視という従来の中銀のスタンスをとることとなった。

そうなると今後は個別の指標をみていくしかない。11月5日には3Qの失業率が発表される。前回は前期比6%であった。これ以上の悪い数字が出るのだろうか。NZ当局が動かなければより豪ドルに追随していく動きとなろう。その豪の中銀は11月3日に政策金利を発表する。現在0.25%利上げの予想である。NZドルは今週はと対豪ドルで1.21から1.24と弱含み推移している。

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