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2009年10月15日 (木)

市場参加者の横顔=国内編7、外銀

市場参加者の横顔=国内編7、外銀」

 外国銀行の進出は古く横浜開港に始まるが、外国為替取引に至っては、その長い歴史に反し足が早い。じっくりと本格的に邦銀と互して日本での為替業務を行う銀行は少ない。収益性によって撤退、再参入を繰り返す。邦銀のように貸付と合わせての外国為替取引は少なく、貸付関係のない顧客が中心だ。生保などの機関投資家や無借金の法人企業となる。また、アジアには時間帯を共有する香港、シンガポール、シドニーといった金融センターがあるので、通貨によって取り扱いを区分している銀行もある。

東京は円、シンガポールはユーロ、シドニーはオセアニア通貨などだ。また、税金の安いシンガポールにアジア本部を置き、東京は顧客セールス部門だけで、ポジションを持つディーラーを置かず効率化を図っている銀行もある。ただ、アジアでの為替の顧客取引量は東京が最大なので、何らかの形では為替取引部門を東京に残している。バブル時は多くの外銀が東京に集中したが、その面影はない。外銀なので、海外顧客の取引が入るのが特徴だ。

24時間取引している米ヘッジファンド、アジアの中銀にコネクションを持つ銀行などがある。それらの取引は毎日でるわけではないが、一度出ると、数億ドルから十億ドル程度のものとなることがあり、影響力はある。ただ平均的に見れば、東京に進出している外国銀行の取引量は大手邦銀には及ばない。

 

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