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2009年10月30日 (金)

海外参加者の横顔17、英国3

海外参加者の横顔17、英国3」

シティーには英国の機関投資家のみならず世界の機関投資家が集まってくる。中東の機関投資家や共産圏の中央銀行まで資金の調達運用、情報収集を行っている。英国の機関投資家としては保険会社、年金、投資信託、投資顧問などがある。国際投資について言えば、1979年の外国為替管理制度の撤廃で飛躍的な発展をした。いわゆるビッグバンだ。

 英国は「ゆりかごから墓場まで」を標榜するように年金の本家だ。英国の年金は約16%を海外投資に振り向けてる。また英国で誕生した投資信託も自国通貨ポンドの弱さで収益的にも好成績を残していったが1990年後半よりはポンドも強含んできて、従来ほどの為替益は得られていない。投資先は米国、日本なども多いがやはりヨーローッパ大陸諸国より、旧英領植民地である香港、シンガポール、オーストラリア、南アフリカ市場へのシフトが目立つ。またインカムゲインを目当てに海外投資をするよりも「成長志向」の観点で投資をする。日本の投資家が内外金利差を狙って投資するのとは異なっている。

 有名な投資家としてはGTマネジメント、ロバートフレミング、NMロスチャイルド、シュローダーなどがある。名門クラインオートベンソンはドレスナー傘下に、モルガングレンフェルはドイツ銀行に買収された。SGウォーバーグはUBSに買収されている。最古のマーチャントバンクであるベアリンググループはシンガポール支店で内規を犯した日経平均先物での投機失敗で1380億円の損失を出し1995年に破綻に陥った。

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