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2009年9月30日 (水)

金儲けが日本一上手かった男

金儲けが日本一上手かった男」砂川幸雄、ブックマン社

 9月4日投稿分で為替で大儲けした安田善次郎を大磯の別荘に訪ね、断られたので暗殺した国士の話を書いたことがあった。

 その安田善次郎氏のことを書いた本がこれである。暗殺当時の新聞の論調は善次郎を「守銭奴」とまで名指ししたものがあったが、この書は善次郎が社会公共への寄付を積極的に実行していたことを取り上げている。

 「苦しい仕事のうちにも愉快があることを発見するまでは幾多の修養を積まねばならない」など安田語録もふんだんに紹介している。

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「国士と為替、大磯為替暗殺事件」09年9月4日

昭和10年に安田財閥の総帥安田善次郎が大磯の別荘寿楽庵で壮士朝日平吾に暗殺された。安田銀行が為替取引で大儲けしたからだ。第一次世界大戦の中ごろから日本は好景気となりインフレは3倍にも進行、円は下落した。安田財閥はいち早くドルに換え恐慌で企業倒産の続く中でも巨額の利益を計上した。

大衆から集めた金を価値のあるものに投資して資産の保全を図ることは当然だが世間はそうは見なかった。「尊き神州日本の円をおとしめて設けた安田は国賊である。巷間には失業者が溢れている」と国士朝日平吾は大磯へ乗り込み失業者救済の資金100万円を出させようとした。

安田は20-30円で済ませようとしたため総帥を刺して自らも命を絶った。当時の国士とは人を殺しても自分だけは生きていようとしなかった。今、円買いか円売りのどちらが国賊で国士かわからないが、あえて言えば不当な関税をかけて円高のメリットを享受させない関係者が国全体の利益を奪っているのであろう。

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