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2009年9月21日 (月)

注意報発令!(その3) : かかし

米国市場の堅調さが目立つ1週間でした。

 ダウ平均株価は2.24%上昇したのに対して、日経平均株価は0.71%の下落に終わっています。日経平均は月曜日の2.3%という大幅な下げが大きく影響しました。

 19日には、「世界株高に日本出遅れ」というタイトルで、「政策」、「円高」、「需給」が重荷となる日本株の停滞が日経新聞で大きく取り上げられています。

 しかしながら、正直なところ、日本株が大きく出遅れたという印象はありません。

 米国株が大底をつけた今年3月9日にダウ平均株価を買っていると、9月18日には50%上昇しました。同じ時期に日経平均株価に投資していれば46%強の上げにとどまったのですが、それほど大きな差ではありません。しかも、この時期には対ドルで円高が進みましたので、米国の投資家からみれば、日経平均株価は58%強上昇したことになります。

09030910020090921

 今後の日経平均株価を見るうえでは、上海株との連動性が薄れ、ドル円の変動に大きく影響される傾向が一段と強まっています。

 そこで、為替に対する基本的なスタンスを確認しておきたいと思います。

 このブログで、昨年1215日に「株屋の為替談義:かかし」として、購買力平価に重点を置いた見方をご紹介しました。そこで、「貿易摩擦とGM帝国の崩壊は、表面的には全く異なっているように見えますが、底流にあるものは同じではないでしょうか? ならば1ドル80円台というのはやむをえないところなのでしょね。」と申し上げたのですが、基本的なスタンスは変わっていません。

 ただ、9月20日の日経新聞で、「為替相場の先行きを読む」として「購買力平価が参考に」というかなり大きな記事が掲載され、その中で輸出価格をベースとすると1ドル=77円という指摘がありました。国際通貨研究所のデータを用いて算出したものだそうです。とすれば、1ドル70円台の可能性も念頭に置く必要がありそうです。

 この見方に関連して、先日、東洋経済新報社で第一編集局市場経済部長をなさっておられる松崎康弘氏のお話を伺う機会がありました。松崎氏によれば、シカゴ・オプションj取引所の開発したVIX指数(恐怖指数)という市場心理の状態を示す指数が大きく低下していることが重要なのだそうです。

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 VIX指数の低下は、市場心理の改善を意味するので、投資家はリスク許容度を高めることになります。

 しかも、ロンドンのインターバンク金利であるLIBORを見ると、米ドルの3カ月ものは918日には0.28938、なんと円の0.34875を下回ります。

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 確かに、そのように指摘されると、日米のLIBORが逆転して、ドルのキャリートレードを加速する傾向が鮮明になってからの円高方向への振れが目立つ気がします。

20090921

 となると、日経平均株価の頭を押さえる対ドル円高の動きが当分続く可能性があることを念頭に置いておく必要がありそうです。

 というわけで、「注意報発令」という状況はしばらく続きそうです。

 ただし、ドルのLIBORが上昇して、キャリートレードが一気に巻き戻されるようなことになると、予想外のドル高円安といった事態も生じますので、注意は怠れないようです。

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