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2009年8月10日 (月)

小休止 : かかし

 先週も日米株価の上昇が続きました。日経平均株価は0.53%とわずかに上げ、3月の底値からの上昇率は47.6%に達しています。一方、ダウ平均株価は2.16%と、日経平均株価を上回る上昇を見せました。3月底値から43.1%上げたことになります。090309100_20090808

 グラフが示すように、日米の株価は再び連動性を強めています。となれば、気になるのは今後の米国の株価動向。

 そこで、8月5日に米商務省が発表した6月の「製造業出荷・在庫・受注統計」をベースに全製造業の在庫循環モメンタムを見てみようと思います。これは、出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた指標です。20090808

 6月の在庫循環モメンタムは5月に比べて上昇しました。細い点線が示す在庫の削減が上昇の主因です。ただ、細い実線が示す出荷が僅かに改善した(減少幅が縮まった)ことも貢献したことも注目です。

 この在庫循環モメンタムの動きはダウ平均株価と連動しています。明らかに、ダウ平均株価のトレンドは底を打って上昇に転じています。20090808_2

 そこで、先日ご紹介した、日本の在庫循環モメンタムの動向を、もう一度見ておきましょう。ここでは内容に関する説明は省略させていただきます。6_20090803

 日本の在庫循環モメンタムと日経平均株価も、当然なのでしょうが、連動しています。20090808_3

 日米の在庫循環モメンタムを比較すると、次のようになります。20090808_4

 ここから読み取ることのできる結論は、日米ともに在庫循環モメンタムは底打ちから反騰局面に入っており、株価も中期的に見れば上昇トレンドにあるということです。

 ただ、短期的にみると、気になる点があります。

 先週金曜日にダウ平均株価は113.81ドルと大きく上げました。そのザラバでの株価推移は次のようになっています。20090808_5

気になるというのは、雇用統計発表直後の株価の動きが重いのです。それでも、その後は上昇して午後1時半ごろには180ドルを越える上げ幅になりました。ところが、再び上げ幅が縮小に転じます。

 後場の調整は、原油価格の下落を反映したエネルギー関連株の軟調な動きだったとみています。エクソンモービルの株価の動きがそれを物語ります。Exxonmobil_20090807

 問題は、雇用統計の株価上昇効果が、原油価格の株価下落効果に負けてしまったという力学的な展開なのです。

 今日(月曜日)の日経平均株価は、米国の株価上昇と対ドル円安に支えられて高く寄り付くと見られます。そして、前場では楽観的なムードが市場を支配する可能性が大きいと思います。しかし、後場は雰囲気が変わる可能性もありそうです。

 なぜならば、米国市場においては、雇用統計以上に大きなポジティブ・サプライズをもたらす経済指標が当面の視野内にあるわけではなく、すでにピークを越えた決算も小売り関連が中心で心配の種が尽きません。

 ということで、日経平均株価が今日の前場でたっぷりと楽観ムードを織り込んで上昇した後は、「小休止」で臨みたいと考えています。

 

 なお、米国の製造業在庫循環モメンタムの比較的に詳細な解説を、私のブログ「スケアクロウ投資経済研究所」 http://kakashi490123.cocolog-nifty.com/blog/ で、「底入れが鮮明に。6月の米製造業在庫循環モメンタム」というタイトルで掲載しました。もしお時間が許すようでしたら、合わせてご参照願えれば幸いです。

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