ルービン回顧録=記者達の行動、サマーズ氏に押されて介入
「「この一冊、ルービン回顧録②」日経新聞社
ルービン回顧録=記者達の行動、サマーズ氏に押されて介入
② 自宅や街頭で記者達に為替相場について執拗に問い詰められた。
記者達はドルと株式市場について何度も同じ質問を繰り返した。毎回手を変え品を変えいつもの決まり文句とは違う回答を引き出そうとした。「強いドルは国益にかなう」と述べても120円で、130円では、上限はいくらか、と質問してきた。通信社の記者達は予想外の発言を聞き出した場合にすぐにデスクに報告出来るように常に携帯電話をオンにしていた。
「強いドルは国益にかないここしばらくはそれが続いている」と発言するとドル高は容認されるが多少のドル安が見込まれていると解釈され大騒ぎなったこともある。
ただドル円が147円に達した時は許容範囲を超えていたとし、以前から介入実行を示唆していたサマーズ氏、またグリーンスパン氏とも討議して20億ドルのドル売り円買い介入を行った。為替レートは136円となり二度とその夏の安値に戻らなかった。
その後LTCMが巨額のドルを10月に売って136円から112円まで2日間で急落したのであった。
以上です。
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