« 朝のポンド円、波高し線」 | トップページ | 正午の豪ドル円、賃金上昇中 »

2009年8月13日 (木)

豪州著名エコノミスト19人に対する四半期サーベイ:津田

豪州著名エコノミスト19人に対する四半期サーベイ

恒例のAustralian Financial Review(日本の日経新聞に相当)による当地著名エコノミストに対する四半期サーベイの結果をお知らせします。

全般的にトーンは最近の当局発言などよりは慎重な見方が多い。潜在成長率を下回る状況下でRBAは徐々に金融引き締めを行う可能性があるが、失業率は増加し、個人収入は減少、一方政府は財政赤字削減のために、緊縮財政を余儀なくされる状況が今後訪れるとの見方が一般的。

19人のエコノミストの中間値(平均値ではない)を見ると2009年のGDP+0.2%、2010年は+1.7%と見ており、これは先週金曜日に出されたRBAの「四半期金融政策報告」における見通し2009+0.5%、2010+2.25%よりも厳しい見方と言える。
また、政策金利(オフィシャル・キャッシュレート、現在3%)の19人の予測中間値は、3ヶ月後3.0%、6ヵ月後も3.0%となっている。

現在市場では年末までの利上げ観測が強まっており、1年後では150bpを織り込んだ状況であるが、4大銀行(NAB,CBA,ANZ,WESTPAC)をはじめ主たる金融機関のエコノミストは、まだ世界経済の不透明感が強い中、RBAが性急に引締めに転換する可能性は少なく、景気動向をじっくりと吟味しながら、利上げは年が明けてからになると見る意見が多い。
主な理由は:
2010年にかけて失業率が上昇し、需給ギャップが拡大する可能性が高い。
・現在の景気持ち直しは、多分に政府の景気刺激策の効果により一時的。
・世界景気が底を打った可能性はあるが、最近のデータの反発は昨年後半から今年 年初にかけて、急激に圧縮された在庫の再補充の結果が強調されている可能性が高い。
・世界経済回復の“質”に疑問が持たれる。
・下半期には雇用の悪化と設備投資の落ち込みにより、上半期に景気をけん引した個人消費と輸出が減少する可能性がある。

しかしながら歴史的な低金利と持家奨励の優遇措置“First-Home Owner Grant(FHOG)”により、ホームローン残高は9か月連続で増加し、住宅価格が景気の減速を反映せずに上昇していることも事実である。RBAが現在最も懸念しているのは、不況後の2003年に利上げを余儀なくされた”住宅バブル“の再来であろう。

institution

AUDUSD 3ms

AUDUSD

6ms

GDP

2009

GDP

2010

Cash rate

3ms

Cash rate

6ms

AFR

0.85

0.92

-0.25

1.50

3.00

3.25

AMP Capital

0.83

0.85

0.30

2.40

3.00

3.00

ANZ

0.76

0.73

0.30

1.10

3.00

3.00

BIS Shrapnel

0.77

0.75

0.10

1.70

2.75

2.75

BNP Paribas

0.78

0.75

0.40

1.70

3.00

3.00

BT Financial

0.82

0.82

0.00

2.00

3.00

3.25

Citigroup

0.80

0.81

0.40

1.50

3.00

3.25

CBA

0.80

0.84

0.50

2.00

3.00

3.00

Deutsche Bank

0.74

0.68

0.20

1.30

3.00

3.00

GSJBW

0.82

0.82

0.50

3.00

3.00

3.50

JP Morgan Chase

0.83

0.84

0.80

2.00

3.00

3.25

Macquarie Group

0.81

0.78

0.50

2.30

3.00

3.00

NAB

0.83

0.84

-0.50

1.00

3.00

3.00

RBS

0.78

0.73

-0.50

1.30

3.00

3.00

ST George

0.86

0.87

0.00

1.60

3.00

3.00

TD Securities

0.77

0.76

-0.40

1.00

3.00

2.50

UBS

0.80

0.82

0.30

2.30

3.00

3.00

WESTPAC

0.76

0.74

0.20

1.80

3.00

3.00

Zurich Financial Service

0.78

0.80

-0.10

2.10

3.00

3.00

中間値

0.80

0.81

0.20

1.70

3.00

3.00

(出所: AFR)

ではでは


「Joeの豪ドル道場」FXマガジンにて毎週 月・水・金 執筆中
!


ご購読はこち らから



野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社

|

« 朝のポンド円、波高し線」 | トップページ | 正午の豪ドル円、賃金上昇中 »

2津田穣(2)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 朝のポンド円、波高し線」 | トップページ | 正午の豪ドル円、賃金上昇中 »