ポンドとユーロの長期金利:水谷
ポンドとユーロの長期金利の差が広がっています。
上の赤い線が10年の英国ギルト債10年の利回り(現在3.94%)と下の黒い線が10年ユーロ金利(現在3.425%)です。10年のユーロ金利はドイツ国債(ブンズ)とほぼ同水準です。利回り格差が広がっているのが分かります。BOEは次回(8月6日)の金融政策委員会で資産買い取りプログラム(総額1250億ポンド)の増額は見送られるとのセンタンス委員の発言がありました。そろそろ出口戦略の準備に入っていると推測されます。今月の委員会でも見送り。ビーン副総裁の超低金利政策の短期間で留めるとの月曜日の発言と併せて考えるとBOEの出口戦略はECBの出口戦略よりも相当早く行われると予想されます。今日は第2四半期のGDP発表と予想よりも良い数字ですとポンドが買われる展開が予想されます。ユーロ/ポンドでも長期金利差拡大からユーロ売り/ポンド買いの動きになるようです。ユーロは景況感が思ったほど回復力がなく、ドイツ経済だけ回復しても、その他足を引っ張っている国(例えばスペイン)の事情も考慮する必要があり、課題難題が山積しています。ユーロ金利はまだまだ現状の低位水準のようです。場合によっては小幅利下げの想定しておいた方が良いかもしれませんね。
それでは。
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