小皇帝
「小皇帝」
今朝の投稿や昨日7月24日の投稿で中国上海市が一人っ子政策を捨てて二人っ子政策をとり始めたことをお知らせしたが、一人っ子政策で生まれた言葉が「小皇帝」だ。女児のことは小皇后とも呼ぶようだ。
中国政府が「一人っ子政策」を打ち出した時期は鄧小平による「改革開放」路線が打ち出された時期と重なっている。「改革開放」で生まれた多くの富裕層や中産階層は生まれた「ただ一人の子」に過保護に走り十分過ぎる衣食、教育を施す傾向が見られるようになった。このような家庭環境で育った子供を「小皇帝」と皮肉をこめて呼ばれるようになった。
「6つのポケット」(両親と、父方・母方それぞれの祖父・祖母)からの資金と愛情を受けており、また物も豊富にある環境の中で育ったため、自分の好きな物を集め、自分がそれらを与えられる特別な存在だということをごく自然に受け入れている。
要は「おぼっちゃま」「おじょうちゃま」が増えてきているということ。ただ彼らも最近の世界不況で就職難に出会う経験はしている。
ただ成長してからは父母とその両方の祖父母合計6人の老後を支えることになる。
一方、依存心が強く、忍耐力がないとも言われる。人間関係の構築にも問題があると言われ、恋愛、結婚についても問題が指摘されている。日本は一人っ子政策をとっていないが結果的に一人っ子となり「小皇帝」は多数いるように思う。
詳しくは「小皇帝世代の中国」 、新潮新書、青樹 明子でご覧ください。
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