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2009年7月22日 (水)

欧州金利情報と金利商品開発:水谷

バーナンキFRB議長の議会証言内容を見ると、市場の思う壺とは行かなかったようでした。米経済は一部改善兆しが見られるものの、労働市場を中心に依然として厳しいとしています。緩和的金融スタンス継続をするとの認識で、市場の思惑を予想通り外しました。金利・為替共に中央銀行の使命はスムージングオペレーションと言えます。市場が金利上昇に走り出したら、それを止めることは難しい。それは経済のファンダメンタルズに基づく行動です。米金融機関の決算発表は予想以上の内容でした。ゴールドマン・サックスは投資銀行業務、とりわけトレーディング部門(株、債券、為替)が好調のようで、商業銀行路線はどこ吹く風のようです。融資部門は景気に左右され、急回復を難しいようです。どうしてもトレーディングに走り短期利益を稼ぐ動きです。再び投資銀行業務が見直される傾向にあると思います。昨年の商業銀行への路線変更、公的資金の受け入れは何だったかと疑問に思います。

話しは変りカタストロフィー債なる金融デリバティブが新たに商品化さる途上にあるとNHKで報道していました。サブプライムの開発に携わったクオンツ君が新たに理解不能な商品の開発に踏み込んでいるなと斜め目線で見ていました。サブプライムローンが危ないとは住宅市況の変化から一般投資家の目でもヒントを出してくれます。しかし、大災害のひき起こる可能性など一般投資家には皆予測できません。確率論から標準偏差を求めて左右限りなく遠い領域のリスクを高配当商品として販売するように思い描いたのですが、どうもクオンツの領域には踏み込めない。天災は人が引き起こす人災とは違い、その責任は自然に転嫁することで正当化されるようです。天災、ミサイル発射で混乱を引き起こす国々は予測不能との責任転嫁できるため、クオンツ君には責任が及ばない。リスクを引き受ける投資家も高利回りが期待でき、そして天災が起こればそれは交通事故のようなものとして納得することが出来る。というよりも、説明責任がしやすいのではと思います。天災が起きて、再び金融危機が起こるのではとの不安が過ぎります。金利スワップ、オプション、サブプライムローン、CDS、そしてカタストロフィー債と、難解な金融商品の歴史が延々と続くようです。

Spreadjuly2209

欧州金利は依然として低下傾向にあるようです。今回もドルとの比較のグラフを出してみました。1monthのドルとユーロの現物レート(LIBOR)は現在ドルが0.285%, ユーロが0.5255%です。Spread1ヶ月前の0.5856から0.2438まで更に縮まっています。トリシェECB総裁は更なる政策金利の引き下げの可能性は否定されていません。先物市場Euriborでも買いの展開になっています。(先物価格の買いは金利低下を意味します。)3月限では98.865と利回りベースでは1.136%です。政策金利ベースに引き直す(マイナス0.25%)と0.886%です。小幅利下げが行われても何ら不思議でない水準です。ユーロ圏経済はIMF調査でも来年もマイナス成長予測と景気回復の速度が遅い。米金利が上昇に転ずれば、米・ユーロ圏の金利差逆転のシナリオも出てくるのではと思います。最近のユーロ圏経済指標にしても、ZEWの数字、生産者物価を中心に景気回復の兆しは見られない。金利差逆転になれば、ドルに対する投資が進むのではと思うのが金利中心に見ていると強く思うのですが、ユーロ/ドルは引続きリスク志向の買いが入っているようです。

それでは。

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