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2009年7月 4日 (土)

BISの数字はウソなんです、数字を出せば説得力が出るわけではない

「BISの数字はウソなんです。数字を出せば説得力が出るわけではない」

人を納得させるには数字をあげていけば良いといわれたことがあり出来るだけ実践している。でもその数字の扱い方に誤りがあったら誤解を招く。

為替は投機筋が動かすのでわからないとよく言われる(私はセンチメントとは関係なく動く実需がいるのでわからないという意見であるが)が、投機筋というのはどこにいるのかわからない。これまで25年投機筋を内外の大手銀行のディーリングルームを通じて探しているがなかなか見つからない。

 著名なヘッジファンド専門の為替を取り扱うユダヤ系の米銀で働いたこともあるが、時にヘッジファンドが大きく団体でポジションを振ることがあったがコンスタントではなく、均してみると実需の取引が多かった。

 昨日も熱心な編集者がいらっしゃって英語のBIS統計を見せて頂いて「これだけ為替の出来高があるうち、貿易取引は数%しかないじゃないですか」といわれた。

私は一言、「BISの数字はウソなんです」と答えた。

ウソではないのだが、BISの数字は為替スワップが含まれている。

あなたがFXで10万ドルのロングを持ってロールオーバーすればスワップ取引で今日10万ドル売って明日10万ドルを買い戻す取引をFX業者が行ってくれる。その差がスワップ金利である。

この場合BIS方式だと出来高はあなたのスポットの買いの10万ドルとスワップの売りと買いの10万ドルずつで合計30万ドルとなる。為替変動に関係のないスワップの出来高が20万ドル加わる。その後もロールオーバーを繰り返すと為替変動に影響のない出来高はどんどん膨らんでいく

 みなさんがよく聞かされる市場の出来高はこのスワップを含めての数字で多くは為替変動とは関係のない金利取引である。ところがこのスワップの数字がどこでどうなったのか

投機筋の売買高となっている。相場変動の理由がわからなくなった人はこの膨大なスワップ=偽りにの投機筋を犯人にして、新聞にも、またエコノミスト、高名な大学教授までが投機筋が変動の犯人説となる。

BISの出来高の7割がこのスワップなので実際の変動にかかわる為替取引は3割だ。

ただBISの資料はちゃんとスワップの数字はいくらと分別している。誤解を招く報道をしたり本にも書く人がいるのでやっかいなこととなる。偽りの数字が一人歩きしている。

投機筋が実需や生保の為替取引より多い銀行を探すことは無理である。ないのだから。

日銀のBIS資料もあるのでご覧ください。為替変動に影響するスポット取引とスワップ取引分別している。ここでも7割がスワップである。

http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/deri/deri0704.htm

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