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2009年6月29日 (月)

今週の豪ドル相場:津田

(豪ドル米ドル日足)

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(豪ドル円日足)

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先週の豪ドル相場

先週のレンジ AUDUSD  0.7789-0.8086  AUDYEN 74.03-77.45

先週は世界銀行やOECDなどの国際機関の悲観的な景気見通しで週が始まり、一時リスク回避の動きが活発化し、その後バーナンキFRB議長の”バンカメのメリル買収を当局は強制せず”でセンチメントが改善するなど、週を通して為替市場は不安定な展開。株価も世界的に続落後半値戻しして引けた。FOMCでの政策金利及び国債買取額据え置きは予想の範囲内で大きなインパクトは見られす。また過去最大級の米国債入札が総じて好調に終わり、利回り低下が米ドル売り圧力となる一方、数度にわたって実施されたスイス中銀によるスイス売り介入が他通貨でも米ドルをサポートする局面も見られ、各通貨マチマチかつ複雑な動きの1週間であった。
豪ドルも火曜日にはリスク値の高まりから6月の月間安値0.7789、74.03円をつけたが、週末に向けてセンチメント改善し80セント台、77円近辺での越週となった。

今週の豪ドル相場

今週の予想レンジ AUDUSD 0.7800-0.8200 AUDYEN 75.00-79.00

早いもので今週から今年も後半に突入。年前半は昨年来の金融・経済危機のマグニチュードの大きさからすれば、各国当局、民間ともずいぶん健闘したという印象。年後半は実際に景気回復期待に実体経済の回復が伴ってくるか、あるいはベアマーケットラリーが終了し、結局二番底に突入するかの分かれ目となる。
今週の多くの米国経済指標(シカゴ購買部協会景気指数、消費者信頼感指数、ADP雇用指数、中古住宅販売、ISM製造業景況指数、非農業部門就業者数と失業率―米国金曜日休場につき木曜日に発表)に加えて1日に発表される日銀短観(前回の-58から-43に改善予想)や同日発表される豪州の5月住宅建設許可、小売売上高が注目される。
豪ドルも6月に昨年10月の大暴落前のレベル82セント、80円を付けて一応の達成感が出ている。暫く80セント、77円中心の揉み合い相場で次なる動きへのエネルギーを蓄える必要があろう。
今週もリスク回避の動きの出方次第で上下動を繰り返す”日替わりメニュー”の域を出ないであろう。
日銀短観の改善が円買い圧力をどの程度軽減させられるか、また先週のスイス中銀のスイス売り介入の連想からドル円も底堅くなるかも注目される。豪ドル上昇には円クロス取引の上昇が不可欠である。

Then, have a nice week!!!

Joe Tsuda

 


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