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2009年6月15日 (月)

今週の豪ドル相場:津田

(豪ドル米ドル日足)

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(豪ドル円日足)

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先週の豪ドル相場

先週のレンジ   AUDUSD 0.7829-0.8237 AUDYEN 76.94-80.46

先週豪ドルは豪州内外の要因により、昨年10月の急落時以来の高値まで値を戻した。前週の米雇用統計の改善や、世界的な株価の堅調を背景にリスク許容度が増し、商品相場や資源通貨などに短期資金が流入した。また国内経済指標でも6月のWESTPACメルボルン研究所の6月消費者信頼感指数や5月の雇用統計が予想を上回る堅調な数字となり、RBAによる金融緩和が最終局面に近いとの思惑が高まった。豪ドルは82セント台、80円台の高値を付けた後、小緩んで越週した。

今週の豪ドル相場

今週のレンジ      AUDUSD 0.7850-0.8250 AUDYEN  77.50-81.50

週末のレッチェG8は世界的な景気の底打ちに対する期待感が示される一方、依然慎重な見方も継続するスタンスが確認された。また「出口戦略」にむけた一歩を踏み出した。

G8において為替は主たる議題ではなく、今朝のシドニー市場でもG8の結果による大きな相場の変動は感知できない。ただ、16日(火)のBRICs首脳会議で米ドルの外貨準備通貨としての役割が議論されるとの事前観測が強いが、クレムリン筋の情報として、「BRICs首脳会議では当該イシューの議論は予定されていない」と今朝報じられており、米ドルが全般的に強含んでいる。

今週は国内面で大きな指標の発表等はなく、豪ドルも米ドルはじめ主要通貨の変動にフォローすることが予想される。材料的には米国を中心とした長期債利回り動向、高値をトライする株価動向、急騰し始めた原油価格動向、更には火曜日の米国住宅関連指標の発表あたり。
豪ドルは先週見られたようにリスク許容度の上昇から、ホットマネーの流入が顕著である一方、米長期債利回りに連動性を強める米ドル買戻しの動きもあり、一方的に82セント以上、80円超えから更に大きく続伸している地合いであるとも言えない。

今週も反落時には本邦投資家等の根強い押し目買いが予想され、下値も限定的であろうが、上値圏では利食いの売りと交錯して”高値圏での揉み合い”となるのではないか。

それでは、

Have a nice week!!!






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