ユーロ金利:水谷
金利先物Euribor12月限はかなり戻しの展開です。
12月限は98.775と金利ベースでは1.225%です。政策金利ベースに引き直す(-0.25%)と0.975%とECBの政策金利とほぼ同水準となりました。短期金利は落ち着いています。
ドイツの金融機関はフランスの金融機関ほど再編統合が進んでいません。中小の金融機関の再編が急務と聞いています。ドイツ銀行をはじめ一時アングロサクソン化を進めたのですが、どうもうまく行かず、ここにきてゲルマン回帰の動きを強めています。スイスの同様です。そして中東欧への融資が足を引っ張っているようです。ユーロ圏全体をドイツに置き換えるのは大変危険ですが、ドイツの金融機関の現状を見ると、ECBはとても利上げには踏み切れないように思えます。世界銀行の経済見通しでは2009年-4.5%と3月時点の-2.7%から一段と悪化しています。米国の方が景気見通しは良いようで、リスク志向のマネーが利食い売りに入っている相場です。実体経済をヒアリングするとユーロ圏の悪さばかり耳にする現状で、再度のユーロ高はあるのか疑問に思ってしまいます。
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