ユーロ金利先物:水谷
ユーロ金利先物Euriborも金利上昇の兆しを感じます。
12月限は大きな変動をしています。昨日の終値は98.445と利回りベースでは1.555%です。政策金利を0.25%上回って取引される先物(3か月金利)では、政策金利は現在1.305%です。すでに実際の政策金利を0.30%程上回っています。現物の金利を見るとLIBOR3monthが1.282%, 6monthsが1.495%です。先物12月限は6month物に相当するのですが、先物は先を見越して上昇しています。
債券と連動して特に短期物2年債(ブンズ)の売り圧力が強いようです。(価格売りは金利上昇を意味)2年は1.72%と先週の1.40%近辺から大幅に上昇、短期金利の上昇に波及しています。シュタルクECB理事は、ECBは、経済が回復し始め物価圧力が生じれば、非常に低い金利政策を反転(reverse)するであろうと昨日語っています。出口戦略がFRB同様に見られる経済環境に好転しているということでしょうか。インフレ圧力は現在は見られないものの、年後半にはインフレの芽が出てくると解釈すべきでしょうか?
米国では短期金利上昇、そしてユーロでも短期金利上昇となれば、金利差勝負の為替相場が来ることも予想されます。それがアイスランドの格下げ報道、ラトビアの経済危機と格下げとユーロ売り基調ながら、ユーロ/ドルのユーロ底堅い空気につながっているような気配を感じます。
それでは。
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