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2009年6月16日 (火)

今週の相場について

「今週の相場について」

 ドル円、クロス円、日経平均が右上がりの上昇ラインを下に切ったからである。それでも十分だろう。

G-8財務相会議前後には、強いドル発言が相次いだ。与謝野大臣が「文化、経済、世界の安全保障に対する考え方、すべての要素からドルの地位が成り立っており、ドルの基軸通貨体制は揺らがないと思う」、「我々は、米国が強いドル政策を基本に考えている事に絶対の信頼を置いている」、「このため、米国債に対する我々の信頼は、全く揺るがない」と発言、また今朝も「ドルへの信用はいささかも揺らいではいない。米国は強いドルを維持する」と発言した。

IMFのリプスキー筆頭副専務理事は「ドルは世界の主要準備通貨としての地位を維持する」との認識を示した。

露クドリン財務大臣も「米ソブリン債の格下げの可能性はあるものの米債の魅力は薄れない」と発言した。その通りドルは上昇している。ただ対円だけはドルが下落している。ドル高円高だ。

 円高になった要因はもう一つある。やはりG-8財務相会議で協調した行われた財政出動を休止する発言も出たことである。
景気底打ち発言もいいが今後は金融緩和や量的緩和からの出口政策を模索して金利が上昇し、さらに財政出動までストップがかけられれば株価は下落してしまう。そうなればリスクアピタイトの流れは後退するだろう。調達通貨としての円売りの調整が起きて円が買われる場面も出てくる。

これは今までも経験してきたパターンであるが、また同じ方向へ向かうとすればせっかくの景気回復の兆しに水を差すだろう。

好況=株高=円安=資源高=資源通貨高の流れが逆行する。不況=株安=円高=資源安=資源通貨安となる。これに歯止めをかけるには再びG-8で協調して成長維持の声明を出すしかない。それが反転する時である。

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